全国裏探訪取材班は、前回から全国遊郭案内を見ながら「小田原遊郭」を散策している。今回も引き続き散策をして行きましょうかね。
小田原遊郭の東側には宮町通りという幹線通りがあるのだが、ここには「旅館千登勢屋」と書かれた看板が今でもあるな。3本目道路左折といえば完全に小田原遊郭の結界内。これも転業旅館の類だ。見に行きますか。
その前に全国遊郭案内の続きも確認しよう。「(続)妓樓は一等格では、安積樓、昌平樓、二等格では中正樓、新竹樓、萬龜樓、昌越樓、昌喜樓、昌南樓、桃泉、五城樓、中米樓、よか樓、三等では若松樓、新安積樓、菊泉樓、竹花樓、昌三樓、新東樓、昌誠樓、黄金樓、松葉樓、辯悦樓、新中米樓、いろは樓、若不二樓、若安樓、巴樓、住吉樓、東樓、立田樓、寳来樓、繁安積樓、永明樓等である。」
なるほど、この妓楼の屋号を見るに「安積」系とか「昌(平)」系とかあったんですかね。安積も昌平も一等格なのでそれに肖ろうとしたのか。想像でしかないがそんな感じで間違いないですかね。
「旅館 千登勢屋」
そうこうしていると、千登勢屋という旅館を発見。赤線廃止後は、旅籠町とか言って転業旅館として多くの妓楼が再出発を計ったのだという。
当時は、戦後の高度成長期で子供や学生が多く、修学旅行生もこの小田原遊郭ごの旅籠町に多くに学生が泊まっていたらしい。
この千登勢屋だけが当時の名残なのか、今でも旅館業を続けている。建物は道路とツライチではなく少し奥に下がっているのも当時を意識しているんでようかね。
「鬼怒川産婦人科 女性内科」
あと、この遊郭と関わりあるのかは分からないが、産婦人科があった。やはりそんな場所だったのか。ココやココみたいに、旧遊郭や赤線があった場所には産婦人科が多い気がするんですが・・
「クスリ 有隣堂」
で、産婦人科から少し南に行ったところには薬屋もありますね。当時物じゃないにしても気になってしまうのが人の性。ブッ潰れているんですけど、コンちゃんの自販機だけは絶賛営業中なのは場所柄ですかねw
序盤にお伝えした朝鮮料理もそうなんですけど、元遊里というだけあって土地代が安いのかアジア系の問屋とかもあったりしますね。
「和風焼肉・冷麺 翠龍閣」
「みなとや」
まだまだありますね。焼肉屋に精肉店もありますわ。やはり戦後はアチャラに支配されてしまったのか・・
そんなこんなで小田原遊郭の面影を探しに散策していた取材班なのだが、パトカーも朝鮮人に警戒しているんですかね。散策中に3台ほど見かけたのは偶然なのか。
最後に小田原遊郭の宮町通りに接するところにはズタボロのスナックビルを発見。赤線の名残とみて間違いなさそうだ。
「スナック 蛍」「居酒屋 紅花」
スナックビルと言っても、既に2店舗のみのようだ。キャパシティは15テナント分ほどありそうだが他はお亡くなりになっているのか。
「振興組合事務所」
そんなズタボロスナックビルの隣には振興組合事務所がある。そういえば、小田原遊郭には検番は何処にあったのだろうか。まさかここではないと思うが、地元民に聞いたり、調べたのだが一向にわからなかった。仙台に詳しい貴兄にタレコミ願いたいところだ。
時代も令和になり当時とは隔世の感があるが、少しばかりの面影を感じていただけることはできただろうか。仙台に滞在する時は千登勢屋がユースホステルとしても運営してるみたいなんで貧乏旅行の際は滞在してもいいかも。
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(2020)