【異様な】奈良三大遊郭、大和郡山の東岡町遊郭こと「郡山新地」【雰囲気】(2)

全国裏探訪取材班は、大和郡山の東岡町遊郭、元「郡山新地」を取材している。
全編の取材の中で、取材班は洞泉寺遊郭のようにポジティブな遊郭の紹介はなく。どちらかというと完全放置プレーのネガティブな様子だ。
東岡町遊郭を隈なく歩き、調査を進めていくと朽ち果てゆく妓楼や反社の事務所があった・・・
 「TABACCO 御進物にたばこ」御進物にたばことはこれまた時代錯誤ですね。今の時代にギフトにたばこなんか送ったら顰蹙もんですよね。それだけ時が過ぎています。
 「灘の酒 金鹿 お好み焼 あじさい TEL4-1497」
酒にたばこ、そして女。ここは男の桃源郷だ!と、溶け落ちかけた看板は主張している。
 元郡山新地をさらに歩き進める。木造3階建の遊郭が現れた。1階部分が洋風になっておりこれまたハイカラである。
 カフェー調の子の1階部分は、後から改装で付け加えられたのであろうか、詳細は分からないが洋風部分に上層階からの荷重がかかってないのでおそらく改装だろう。まあしかし、見事ないいとこどりだ。
ちなみに右の建物はアグレッシブな実業家の方々の事務所のようだ。過剰に刺激をしないよう慎重に調査をしてゆく。
 正面入口を見る。なかなか渋い。貸家の看板が出ている。
値段が気になる。
 ここの妓楼も迫力がある。しかしよく見てみると、トタンで壁が補強されているもののかなり劣化している。もう少し近づいて見てみよう。
この前は大きな空き地になっており、地図的には一番中心地と思しい場所がごっそり建物が無くなっている。
 カメラの水平が取れていないのか、建物が傾いているのかはわからないが、洞泉寺遊郭のそれとは対照的だ。
 こちらは勝手口の方であろうか、空地側の出入り口から中を覗く。
 
 妓楼の様式にありがちな中庭と思しき空間も、屋根が抜け落ち瓦礫だらけになっています。
この建物は既に“死”んでいました。
「ゆり」座敷の名称だろうか。
 また少し外を見てみる。近代化に伴ってか、いわゆるVIP座敷だったのか・・座敷ごとに相当古い室外機がついている。
 角の登楼用入口から中を見ます。上層部への階段が見えます。
 
 天井を見上げると今でいうシャンデリアでしょうか。先ほどの勝手口より豪華に見えます。
2階部分にはツタがびっしり張り付いています。じわじわですが自然の力はものすごく、この生命力によって中庭上部が崩れ落ちています。
3階部分の雨戸は長年の風雨の影響で雨戸溶け落ち、氷柱のような様相だ。
竣工は戦前だろう・・1世紀の時間を感じる。誰もメンテナンスをせず、もうすぐ終わるであろうこの建物の魂に、お疲れさま。と言いたい。
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(2017)