【ロケットの街】北海道大樹町の「旭浜のトーチカ群」の内部に潜入する!【戦争遺跡】(2)

全国裏探訪取材班は、北海道大樹町の「旭浜のトーチカ群」を見に来た。このトーチカが出来たのは、大東亜戦争(太平洋戦争)当時。すでに劣勢に陥っていた1944年(昭和19年)ごろだ。すでに78年が経過しているというのだが現在はどんなコンディションなんだろうか。早速見ていこうと思う。

続いてトーチカの上に乗って辺りを見回していこうと思う。こちらはトーチカの上から砂浜方面を見てみる。当時は砂浜のトーチカと連携ができるようにお互いが視認できたのだろうが、現在は植林がされており、砂浜を見回すことができない。

構造物のディティールを見ていこう。角は8角形なので90度の直角で構成されてはおらず、多角形に構成されている。

多角形で構成することにより、砲弾に被弾した場合や、爆風を食らったときに、少しでも垂直に衝撃を食らわないようにできる。

しかも、横方面が多角形になっているだけではなく、縦方面も直角に作られておらず、屋根も斜めに削ぎ落されておりここでも非衝撃性による耐久性を上げている。また、コンクリートの施工はミルフィーユ状に重ねるように打たれているようだ。

屋根の上には穴が開いている。これは何の為なんですかね。通気用の穴なんでしょうか、それとも、潜望鏡的なものがあってのか、それか空中線の支柱か何かがあったのだろうか。

さらに奥を覗くが何かの形跡が見つかるわけではなく、ただ雨で湿った落ち葉が腐っているだけだった。

さて、取材班は内陸のトーチカを見終わったので海岸沿いのトーチカを見ていこうと思う。未舗装の泥道をレンタカーで駆け抜ける。正直自家用車では絶対来たくないな。

途中、行き違いが出来ないほど細い道を海岸へ向かって数百メートル走ると海岸へと到達する。ここっかぁ~。もう既に右を見るとトーチカが2、3基遠くに見えるぞ。

 

左を見てもトーチカが2基見えていた。取材班は夏に来たのだが天候も見ての通りでとても肌寒い。霧が鬱蒼とかかっており、憂鬱な気分になる。

北の大地の太平洋側の海岸。本来ならば青い海に青い空のサイコーの景色なのだろうが、この無機質なトーチカが並ぶこの風景は異様な風景そのものだ。

終戦からすでに長い時間が経つのだが、このトーチカがここに残り続ける限り、少なくても戦争の醸し出す異様な風景が残り続けるのはほぼ間違いなさそう。

砂浜に設置されたトーチカは長年の環境の変化で、基礎がむき出しになっているようだ。しかも、こっちはトーチカの内部にも入れそうなので、取材班は俄然テンションが上がってくる。

 

このトーチカの中はどうなっているのだろうか。さて次回は、いよいよトーチカの内部へと入って行きましょうかね。

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(2022)