全国裏探訪取材班は、兵庫県神戸市北区に来ている。ここは閑静な住宅街であるが、昭和42年に創業し今もぽつんと残る「山の街マンモスセンター」があるとタレコミを頂き駆けつけた。
場所は住宅街の中にポツリと存在するらしいのだが、全く気配がない。とりあえず高架下を進んでみる。住所で言えば、神戸市北区緑町6丁目14あたりだろうか。
神戸電鉄有馬線山の街駅を降りた住宅街。神鉄の高架を通ると古い住宅街が見えてくる。急に年代の違う建物が出てきたな。
熱心な読者の皆様ならもうお気づきだろうが、町内の看板や電信柱などはこの土地を表す重要な情報源である。どの世帯が多いのか、当時どういった土地だったのかなどがわかる。ここの記事が更新されなかったとしても時代の風潮まで読み取れる。
「後期高齢者 健康診査」
戸建てばかりの住宅街なので、つまり古くから住宅街でお年寄りが住んでいるということである。
5分程少し歩くと、異様に古いどうやらそれらしい建物が見えてきた。
「山の街マンモスセンター」
周りの建物に比べて明らかにこの場所だけ時が止まったような状態になっており、違和感が大きい。
時代は平成を飛び越え、令和を迎え、マンモス感はほぼゼロ。看板は当時の面影をかろうじて残している。当時の今でいうイオンモールみたいなショッピングモール的な存在だったのだろうか。
当然のことながら、空き家状態である。読者からのタレコミによると一件だけ営業してる店舗がこの中にあるらしい。右手の入り口を見ても営業できるような状態とは思えない。
右側を見渡すと、ここも空き家なのだが、どうやら猫のアジトと化していた。空調などはない。夏は蒸し風呂なのか。
いや、鍋猫ならぬ蒸し猫か。まるでここの番人かのようにあちらこちらで猫がこっちを見ている。このトレーは飲食店のものだろう・・・数えると13匹ほど…ここは人間界と違って密であるw
「結納儀式用品 フクヤ 北出張所」
そりゃ、開店当初は儲かっただろうが、結婚の多様化や晩婚化、儀式の簡略化や価値観の多様化によってこういった商売も長い息は続かなかった。
エントランスはかなり広い。この手の物件にお決まりの共有地のの場所の私物化が見られる。手入れがマメにされているようだ。
しばらくすると割烹着を来た老人が商店街奥から出てきて、猫の住処に入っていった。どうやらこの老人がこの猫達の面倒を見てエサをあげているようだ。猫達が我こそはと集まっていた。
入り口に入ってみる。天井が剥がれ落ちて、今にも雨漏りがしそうな建物である。照明などないため、夜は不気味だろうな。奥の看板に電気が灯っているようだ。踏み込んでみる。
「はせ万」
さっきの猫の部屋に置いてあったトレーのお店である。仕出し折詰、会席料理、高級活魚、海産物…どうみてもここまで来て残念ながら衛生的な感じはしない。特に鮮度が大事な魚料理は勘弁してほしい。
やっぱり屋根を見るとブルーシートとトタン屋根で補強してあるが、どうみても衛生的とは言えない。開口がこれだけあると、鳥や猫などが、容易に避難してくるだろうな。
このマンモスセンターは両サイドに入り口があり、中の構造は口の字にショッピングモールが展開されているのだが、過疎地域の商店街の路地裏とあんまり変わらんな・・・しかし、冷静に見てみると、通り道は結構狭い。
#B級スポット #これはきびしい #アーケード #グルメ #ズタボロ #バブル #バラック #マニアック #レトロ #公団住宅 #公明党 #商店街 #団地 #在日 #左翼 #廃墟 #放置プレイ #路地裏
(2021)