全国裏探訪取材班は、津市の丸の内岩田川に沿って存在するオンボロ商店街「岩田橋商店街」に来ている。今回はそんな物件の裏側まで見て行きましょうかね。
平日の午後4時頃だというのに買い物客が一人も居ない商店街のアーケード。これはきびしいな。ここは市役所から200mほどの好立地の筈なのだが・・地方の現実をまざまざと見せつけられる。
それもそのはずですよね。大門にある津市最大のだいだて商店街ですらアーケードが撤去され閑古鳥が鳴きまくってるんですからね。客数0でも納得せざるを得ない。
「味の店 ら~めん イーグルサム」
「店愛子」
ちらほらラーメン屋や居酒屋があった形跡は有るのだが、実際現在の様子はこの通り。入居募集の看板が目に付く。既に臨終されているようだ。
「一品料理 串やき おでん 集」
そんな完全オワコン状態の岩田橋商店街なのだが、テナント募集の看板がない居酒屋もあったりしますよ。店のネーミングのように暗くなってから飲兵衛が“集”い始めるのだろうか。
店の前にはこのように椅子が出て居たりもしますよ。呼び込みのヤリ手ババア用の椅子に見えて仕方がないがまさかそんなわけでもあるまい。健全な商店街だった筈だ。
商店を健全にマジメにやっていたら勝手に儲かる時代は遠い昭和のお話。平成、そして、令和にはそんな日本人的な真面目さは通用しない。物件を覗くと今でも昭和の空気が漂う。すでに誰も居ないが。
「丸之内 1」
取材班はそんな岩田橋商店街を西側に抜けてきた。ここで商店街自体は終わりなのだが、ハイライトはここから。
川沿いに建てられた岩田橋商店街アーケードを裏から見てみる。なかなかすごい光景だな。川の堤防にへばり付いているように長屋のような物件が建てられている。
場所によっては廃業したのだろうか、歯抜けになっている区画もあるな。
空いた区画から左右の物件を見てみる。2階部分が堤防からせり出しているのがお分かりいただけるだろうか。少しでも居住面積を稼ぐためですかね。道路側にせり出すのは問題になるが川にせり出すのに関しては問題になりにくいしな。
長屋と言う表現がいいのかどうかは分からないが、両隣は隣接している。しかも度の物件も上記のように堤防より川にせり出し、挙句の果てには堤防のコンクリートを基礎に2階のバルコニーを支えている始末だ。法律ギリギリだなこれは。思わずここのバラックを思い出した。
堤防からの市中には板を渡しプチガーデニングでしょうか。それにしても洗濯物がぎっしりだったり生活感が半端ないな。ここだけ見ると後進国の風景だな。あ、日本ってもう後進国だっけ?
他の物件もこの通り、一人がやり始めたらどの世帯も我も我もと同じように2階のバルコニーを拡張しているのは思わず笑うしかない。河川法とかそんなのは無視なんですかね。
ちなみにここまで下流になると、条件によるだろうが海水も来るだろうし、満ち引きによってはこのように水位が引くこともある。こうなるとかなり臭いんですよね。なんか生臭いというか魚が腐った臭いと言うかヘドロの臭い・・窓を締め切らないと生活に影響しそうだ。その為、堤防上には室外機も置かれてるし。やりたい放題だな。民度・・
堤防上に工作物を置いて居るので、その金属から染み出した錆が堤防を茶色にしている。これまた渋くいい味出してるな。
さて、川辺のバラック風物件「岩田橋商店街」は如何だっただろうか。最近は自然災害も多いし、いつ川が氾濫決壊してもおかしくいは無い。もしかしたら近いうちに流される可能性も無くはないので早めの見物をおススメする。
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(2020)