全国裏探訪取材班は、普段一般人が入ることができないイージス艦「きりしま」に乗艦している。前回は館内の衣食住に相当するところを見てきたのだが、今回はついに艦の最重要部を見ていきたいと思う。
その前に館内には意外なものもあった。
「艦内神社」
通路の壁には鹿児島県の霧島神宮から分祀されたであろう艦内霧島神社があった。
「第一レーダー室」
「戦闘指揮所」(CIC、Combat Information Center)
ここは時間の戦闘情報を集約した中枢の部屋だ。この部屋は米軍をはじめとした同盟国などとも情報を共有していたりするので、基本的に許可した隊員以外は入ることができない。この事は日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法でも規定されている。
「DDG-174 KIRISHIMA CIC」
CICへの入口はカードキーで管理され、自衛官員ですら一部隊員でしか入れないので裏探訪取材班は入れるはずがない。だが、提供された内部の写真があるのでこちらをご覧いただこう。
「イージス・ディスプレイ・システム」(ADS)
こちらが、イージス艦の最重要部の様子だ。モニタが並び各種レーダーなどの情報が並ぶ。基本的に艦のすべてのセンサー情報が集約され、指揮官が発令まで行う。
このイージスシステムは、従来の防空システムでは対処できないような多数の航空機やミサイルによる同時攻撃に対処するため高度なコンピュータで自動化された戦闘システムだ。脅威となる対空目標の捜索、識別、攻撃目標の選定、武器の割り当て、ミサイルの発射管制、攻撃の評価に至るまで完全に自動化。まさに日本の国防には無くてはならないスポットなわけだ。
取材班が最後にやって来たのは、艦橋まで上がってきた。この赤い椅子が館長席で、艦橋では操艦に関する部分を司っている。
「きりしま」
「戦闘態勢表示盤」
殆どの装備の状況が確認できるような表示盤がある。もちろん今は全て緑色ですべて正常な状態だ。いわゆるオールグリーンっていう奴か。
これが操舵席の様子か。アクセル(前進)とブレーキ(後進)、舵の方向をここで決めるわけだ。
前進は最微速、微速、半速、原速、強速、一戦速、二戦速、三戦速、四戦速、五戦速、最大戦速、一杯。最大なのが一杯(いっぱい)というのが日本的な表現だな。
艦橋まで上がってくると3階建か4階建てくらいの高さがあるだろうか。
さていかがだっただろうか。この弾道ミサイルなどから日本を守るイージス艦というのは現時点で6隻体制となっている。船という物は、メンテナンスの為全6隻あったとしてもドッグ入りなどのメンテナンスの為、ローテーションで3~4隻しか海に出られない。
当艦がここ横須賀に居るということは、日本海などで他のイージス艦が弾道ミサイルなどから日本を守っているわけだ。運用によってはこの「きりしま」がそんな重要な任務に就く事に成る日も近い。
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(2018)