全国裏探訪取材班は北の大地北海道にやって来た。現在の玄関口といえば“千歳”になるのだろうが、かつての玄関口といえば、やはり“函館”だろう。
ゆとり世代以下はご存じないだろうが、函館にはその昔、青函連絡船というものがあり、本州最北端青森と北海道の玄関口函館を4時間で結んでいた。日本が江戸時代から近代化するにつれて開港された五港の一つで、かつては北海道最大の都市だった。
函館駅前からすぐそばの、戦後ドサクサ闇市発祥の“函館の朝市”と逆側にある、同じく、戦後ドサクサを起源とする、赤線地帯として栄えた「若松町」という場所がある。
ここら辺の人は赤線ではなく“セキセン”と呼ぶらしい。ただ音読みにしただけですが。
函館駅前は今、再開発真っただ中で、あちらこちら空き地が目立つ。その中にありました・・アヤシイ地区・・
「志ちや」 「買入 増田質店」
まっすぐ進んでいけば、どん突きに質屋。さらにクランクになっており、まっすぐ行ったところが例のエリアです。アプローチが渋いですねwこの質屋はその目印です。
ちなみにお昼の様子です。雪国の質屋。これもこれで哀愁が溢れます。素晴らしい。
奥の建物群がソレですね。思わず予備のカメラを質草土産に中を覗きたかったのですがね。
その前に奥の建物群に進みます。
「おでん はる」「小料理 舞」
この二店舗行灯が怪しさ満点ですね・・おでんを食べながら春を待っているのだろうか・・
「扇」
これは完全にスナックを偽装した旧赤線地帯ですね。連れ出し型スナックです。
「スナック せつこ」 「十八歳未満の方入場お断りします」と書かれている。
しかも手書きで(笑)
2階のトマソンのドアはさておき、1階には人影がある。開店準備だろうか。
時々警察の出入りがあるらしいが、その度に身代わり店長がパクられるとか・・まぁパフォーマンスですね。
「スナック 扇」お昼の雰囲気もお伝えしよう。北国は厳しい。
「なぎさ街」“普通”の飲み屋もある。
裏手に行けばそこは再開発中の広大な空き地がある。昔はここに連れ込み旅館、スナックがったらしい。
そこには現場土建屋の基地がある。セキセンの壊滅まで目前まで迫っているようだ。戦後ドサクサの痕跡も消え去ってしまうのか・・・
ちなみにこのエリアには休憩可能な“旅館”もあるのらしいが、看板がないのでどこかは分からなかった。
函館の朝市や夜景、赤レンガ倉庫もいいが、セキセン。もお忘れなく。もう残された時間はない。
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(2017)