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更新が遅くなり大変申し訳ございません。本業が大して儲かってもいませんが忙しく滞っておりました。
全国裏探訪取材班は、和歌山県御坊市へとやってきた。ごぼう。その変わったネーミングなのだが現在から約400年前、浄土真宗本願寺の日高御坊(本願寺日高別院)が建立。地元民がその寺を「御坊様」と呼んだことから始まる。界隈には寺院が多く意外と信心深い町だ。信心深いと言えばすなはち地元民が親切。ともとらえられる。さてその御坊にあった遊郭はどんなものなのだろうか。
「御坊駅」
御坊駅と言えば言わずと知れた特急くろしおの停車駅。新大阪から約1時間40分で到着する。大阪からならちょうどいい列車旅になるんじゃないでしょうかね。
〈33°53’27.1″N 135°09’28.2″E〉
さて、冒頭は簡単な挨拶だけにして、早速本題へと入って行こう。この御坊と言うのはタイトル通り「北新地」と「南新地」と言われる遊郭があるという。新地。その独特な響きは関西ではソッチ系のスポットの代名詞として使われるいわゆるパワーワードでもある。
「北新地」
で、そこでおなじみの電柱を見ていくと早速北新地の文字が。やはり場所はここに違いないらしい。ちなみに、一応住所を記載しておくと和歌山県御坊市薗100番台と言ったところか。
「ハウビングショップ 浜田燃料店」
その北新地のメイン通りと思しき通りを進んでいくとしようか。さっそく現れる物件は田舎特有の燃料店。ハウビングショップ浜田燃料店。ハウジングではなくハウビングですw
そのハウビングショップも元々は長屋タイプの妓楼だっと思しき造りだ。あ、奥には・・
喫茶店もあったりもする。転業燃料店と転業喫茶なのだろうか。それにしてもこの怪しい軒のビニール屋根と店先の紫の植栽のコントラストがシビれる。
「Coffee メイコー」
あとこの昭和の少女漫画感満載の看板が渋すぎる。全然レポが遊郭とは関係ないんですけど、この全国裏探訪はレトロな風景もしっかりお伝えしていく。ちなみに地元民に聴き取りしたところここは検番だったらしい。
燃料店と喫茶店の間には民家の玄関が2つあるんですけど、そのうちの右側の玄関にはひし形の窓の意匠があったりもする。
しかも、その玄関には「風俗営業(料理屋)」の鑑札も残っていた。これは、御坊の一つ北にある湯浅町の遊郭や南の田辺市の遊郭にもある遊郭にもあるお決まりのものだ。
その喫茶店の向かいにも大きな破風が印象的な物件があります。これは当時の物なのかそうではないのか。
で、先ほど聞き取りした地元民が屋号を教えてくれた。この物件が「てるよ」だったという。親切な地元民も多いんですね。さすが信心深い御坊市民だ。
「てるよ」
この物件の特徴は何と言っても、近代化改装後のこのレンガ調のハリボテと青と緑のビニール屋根のアプローチ。ここは温暖な和歌山なんですけど、例えばここの北国の赤線のような佇まいだ。
で、2階部分を見てみると。モロにかつての木造建築が見える。しかも行灯まで健在。この風景なかなか見ごたえがある。
さて次回もこの御坊の遊郭跡を見ていきましょうかね。
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(2021)