全国裏探訪取材班は、広島県福山市に降り立った。出張で来るのは久しく何年ぶりだろうか。いつも新幹線で通過ばかりなんですけどやってきましたバラのまち。ここには例にもれず「新町遊郭」と言う遊郭があるという。
「福山」
「福山城」
早速鉄道トリビアからだが、福山駅構内は福山城の目の前にありちょうど福山城に食い込む形だ。新幹線ホームから真横に福山城もある。ちなみに隣の隣の三原駅み三原城に食い込みまくっている。っていうか本丸の上に新幹線駅がある。
福山駅を背にし左奥へ歩いていくと旧市街の方に歩いていく道がある。福山城は中世福山城が築城された時点から都市計画に基づいて碁盤の目状に設計されているが、福山駅から南東に斜めに通っている道がある。
「福山東警察署御船町交番」「暴力団追放」
その斜めの路地を歩いて約5分ほどだろうか。国道2号線に出ると交番がある。まぁこの辺からがかつての遊郭と言うか赤線の入り口なんで交番は標準装備なんでしょうか。
「夜の保育」「☎21-4448 よよぎ託児所」
そんな2号線沿いに現れる看板がこの夜の保育。と言う看板。黒字に薄ピンクの見出し?が妙に怪しくインパクトがある。「夜の」とのことなので一瞬成人向けの店かとも勘違いするが、夜に働く女性が我が子を預けるタイプの保育らしい。
「家庭的保育」「新生児・病後児可能」
隣にあるのはまた別の保育?と思ったのだが、ここも同じよもぎ託児所のようだ。それにしても新生児から、病後児まで預かるとはお母さん夜の街で働きすぎでしょ。まぁ新生児預けて夜の街で働くなんて普通に考えて訳ありなんでしょうか。
「第20森川観光ビル」
そんな怪しい看板の託児所のある国道2号線には、かつてはキャバレーを中心に西日本を席巻した森川観光のビルもあった。最近はコロナの影響で本業も落ち込み、自慢のみはらし温泉も撤退したのだという。看板の日本一の桃太郎も霞んでいた。
「御船町1丁目交差点」
さて、この2号線から南のエリアがお目当ての地区。ほら、この路地も碁盤の目ではなく斜めに道がついているのがお分かりいただけるだろうか。要は、福山駅前を背に左斜め奥に歩いていくとこの新町遊郭界隈にたどり着く。
「お食事処 酒蔵 居酒屋 三吉」
もう既にこの辺りから遊郭と言うより赤線のにおいがしてくる。
「美鈴旅館」
お、さっそくありましたよ、これはもしや転業旅館とかその類なんでしょうか。
物件のディティールを見ていくとこの行灯ですよ。まだまだ残っていますよね。この行灯、よく見ると薄くピンク色が残っているのがお分かりいただけるだろうか。これ昔はもっとピンク色か赤に近い色だったんじゃないですかね。それが長い年月を経て今のようになったんじゃないですかね。
福山の「新町遊郭」はなかなか縄張りが広いようなんで、歩き回るには結構大変かもしれん。次回からゆっくり見ていこう。
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(2021)