【ゴミ屋敷】岡山笠岡「伏越遊郭」は栄華から転落していた。【もあります】(4)

全国裏探訪取材班は、岡山県笠岡市にある「伏越遊郭」跡にやってきた。全国遊廓案内によると往時は娼妓がかなり多かったらしいのだが、その全員が二枚鑑札で芸事にも秀でた体だけの女ではなかったらしい。

そんな数ある遊郭の中でも当時は特殊だったこの場所、芸に色に栄華を誇った伏越遊郭なのだが、現在その地を訪ねると残念で他ならないほど散らかったゴミ屋敷もあった。

かつて妓楼があったと思しきその一角には物件を囲むようにゴミが無造作に放置されていた。

棲んでいるのはこのビジュアルから高齢者なのだろうが、物件の外で子の様子なら家の中はエゲツナイ空間になっているんでしょうか。

玄関から中を覗くことはできなかったが、玄関の引き戸は割られており、中に動物が何匹か座って寝ていた。これは猫なのか犬なのか。でも、見ようによっては格子の向こうで生命体が嵌め込まれている様は動物の廓のように見えなくもない。

あまり音を立てて吠えられたりしても面倒なんで少しだけ様子を伺いここを後にする。南無・・

ゴミ屋敷からさらに西に歩いていくと、山陽本線は徐々に迫ってくる。ここにも妓楼が建っているようだ。ここは山陽本線の車窓からもよく見えるに違いない。

ちなみに山陽本線から見るとこのようなイメージだ。ちょうど車窓と2階部分が同じ目線の高さになる。当時汽車に乗る助平に女が2階から手を振っていたのだろうか。そこに汽笛がボーーー♪とか。なかなか風流じゃないか。

肝心の妓楼のディティールも残っているようで、このように行灯の吊り具も残されていた。ここに裸電球とミルキーな赤色のガラスなんかで覆わていたんでしょうか。

 

2階を見てもこのような感じ。幸い北側で直射日光が当たりにくいので、現代に於いても手摺が腐る事は無くしっかりと残っているようだ。

火災で焼失した空き地側から、当該物件をみると南側にも物件があるようだ。北棟と南棟の間には中庭があるっぽい。

空撮で見るとこんな感じ。一番左手前の南北に長細いのが今見てきた物件。確かに狭いながらに中庭がある。

もう少し東へ歩いていこう。隣にも妓楼っぽい物件があるな。物件の造りからしても縦格子があったり勝手口があったり。おそらくこれもビンゴだな。

 

とにかくこの勝手口なんかも渋すぎて素晴らしい。最初の踏切からと言い、目の付け所がマニアックすぎてすいません。ついてこれない読者はもう正直ページから離脱してもらっても大丈夫ですw

この物件の裏側は比較的広い中庭があり、南側には同じく屋根の白い棟が建っていた。当時は別の屋号だったのか。それとも、廊下でつながっているようにも見えるので、当時は北棟と南棟どちらの玄関からでも出入り出来たんでしょうか。

ちなみに灯篭なんかも2つ3つ置かれていた。やはりこの物件は一般の民家ではないらしいので、コリャ完全に黒ですかね。

さて次回も「伏越遊郭」を見ていきましょうかね。

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(2021)