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全国裏探訪取材班は、岡山県笠岡市にある「伏越遊郭」跡にやってきた。現在は一番中心部のシンボル的存在だった岡部医院の3階建ての洋館妓楼が消滅してしまい往時の雰囲気も消滅しかかっている。
そこで今回は1930年(昭和5年)発刊の当時の資料、全国遊廓案内を見ながら界隈をお散歩していこうと思っている。早速全国遊廓案内の記述を見ていこう。
「笠岡伏越遊廓 は岡山縣小川郡笠岡町伏越に在つて、山陽線笠岡驛で下車すれば東南へ約五丁の處である。乗合自動車の便があつて、伏越停車場で下車すれば直ぐである。笠岡町は瀬戸内海に監んだ港町で、四国への便船がある。(続)」
「伏越フェリー乗り場」
現在四国へは瀬戸大橋、しまなみ海道があるので四国への船便は消滅したが、現在でも笠岡諸島白石島へのフェリーが運航されている。
「大髙島、小髙島、白石島、北木島、眞鍋島、小飛島、大飛島等が鏡の様な海面に浮いて居て、山陽沿線でも景勝の地である。宿場から本廓に成つたのは、何年頃からであるかは判明してない。(続)」

「現在貸座敷は拾六軒あつて、娼妓は六十三人居る。店は寫眞式で陰店は張らない。娼妓は居稼ぎ制で送り込み制では無い。遊び方は時間制で廻しは一切取らない。(続)」
「御定りは七圓廿銭であるが、午後九時から一泊ならば五圓である。廻しを取らないから本部屋も無い。税は玉代の九分である。(続)」
「茲の娼妓は總て藝妓の鑑札をも持つて居るので、御定りの時には必らず三味線を持参する事に成つて居る。三味も弾けば踊りも踊り、唄も唄へば舞も舞ふと云ふ誠に便利な娼妓である。須らく娼妓の質も茲迄向上せしめねばうそである。(続)」
「妓樓は、築樓、金八樓、吾妻樓、入船樓、勇喜樓、昭和樓、自由亭、月見樓、觀海樓、朝日樓、三日月樓、虎屋樓、第二觀海棲、於多福樓の十六軒。」
嘗てはこの狭い区画に16軒もの妓樓があったらしいのだが、現在はメインの区画がゴッソリ無くなり、今ある物件も崩れかけの物件があったり。
未だとなかなか往時の雰囲気を感じずらくなってしまっている伏越遊郭なのだが、細かいところを見ていくと赤白のレンガでレトロに加飾されていたりもする。なかなかセンスあるな。
その赤白で加飾されたタイルのある物件の隣には、このようにゴミ屋敷ともいえる物件があった。なかなか酷い有様だな。ゴミ屋敷前に置いてある老人用のカートを見るに棲んでいるのは相当な高齢者なのだろうな。
次回も、岡山笠岡「伏越遊郭」を見ていこう。今日は眠いのでここまで。
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(2021)