【白良浜】ハマギンザ街道裏の「白浜遊郭」を見学する!【から1分】(3)

全国裏探訪取材班は、和歌山にあるリゾート地「南紀白浜」に来ている。まぁ湘南とか熱海とかに比べたら都心からも2時間以上と遠くて不便なんですけど、その遠い距離道のりのおかげで旅行感はある。そんな陸の孤島の様な白浜にも遊郭があるんですよね。

「白浜 円月島」

さて前回から白浜の遊廓を見に来ているんですけど、結構保存状態が良く妓楼が残ってるんですよね。まぁさすがに土地は歯抜けになったり一般ピーポーの住宅になっていたりもするんですけど見どころは多い。

ほら、ココなんかも見てくださいよズタボロ感がすごい。これは物件の端にある建物なんですけどこれは何なのか。物置(?)

しかも、その物置の引き戸にはこんな感じで温泉マークがあったり。そういや白浜のリゾートの目玉でもある温泉も、今から約1400年前の飛鳥/奈良時代の頃まで遡るらしい。白浜温泉こと‟湯崎”は日本書紀や万葉集なんかにも記載があるようでなかなか歴史あるんだな。

この物件の二階を見て見ると、例の丸窓と右には手すり付きの窓がある。もう家主は長い間居ないようで2階の手摺に蔦が絡まり付き、自然と同化し始めているのが分かる。人が住まなくなると劣化が早いな。

玄関部分もこんな感じで蔦まみれ。もう二度と開くことが無いのだろうか、蔦を見るにもう何年も放置状態らしい。

その脇にある1階の窓は2回から雨水が壁の中にしみこみ、躯体まで歪み窓枠は既に外れ、中の様子を見ることが出来た。

外れた窓枠は内側にあり、もう人は住むことが出来ない感じだ。栄枯盛衰諸行無常か。

 

人は住めないが野良猫の住処には好適だな。いや、でもあのふすまの裏にもしかしたらまだ人影があるのかもしれん。もしかしたら、成仏しきれない遊女の霊とか。

戦前の遊廓のバイブル「全国遊郭案内」には和歌山県は新宮と大島しか記載がないが、1955年(昭和30年)に発刊された「全国女性街ガイド」には白浜の記述がある。さて、それを見て行こう。

「白浜温泉 (しらはま)紀勢西線・白浜口下車・バス 湯崎は有馬温泉と並んで歴史的古湯だが、戦後は白浜温泉で通る湯の街。淫蕩の湯の里としても天下に英名を馳せている。(続)」

なるほど全国女性街ガイドには‟淫蕩の湯”と書かれているのだが、当時はそんなに英名を馳せるほど性に奔放な温泉だったのか。今はちょっと前まであったソープも無くなり健全なリゾート地になっているようなのだが。考えられんな。

 

そんな、淫蕩の湯の残骸も今はこんな感じで蔦に覆われ遠い過去になりつつある。

「新地」

それにしても、電柱は彼方此方あるんですが、殆どの電柱に新地と書かれている。さすが元淫蕩の湯だな。

次回もまだまだ「白浜遊郭」の残骸たちを見て行きましょうかね。

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(2020)