【秋田の】懐かしの「木内百貨店」はコロナで閉店するのか再開するのか!?【名門】(2)

全国裏探訪取材班は、秋田の名門デパート「木内百貨店」を見に来ている。今(たぶん)コロナで臨時休業しているようなのだがこの先再開するのだろうか。今回出張先で中高年の裏探訪エクストラ取材員S氏に往時の話なんかを聞いたので、それを交えながらどのようなデパートだったのか物件を見ながらお伝えしようと思う。

「木内百貨店」

先ずは木内のロゴマークから見て行きましょうかね。このロゴマークなかなか昭和感満載だな。屋根の下に丸太三本が置かれていて丸で囲まれているような意匠だな。

木内正面の道路は県道28号線が走っており、秋田駅からまっすぐ伸びているメインストリート。正面は久保田城の堀がある

そして、こちらが1960年頃(昭和30年代)の木内百貨店の様子だ。玄関前の大通りに市電が走っていることが確認できる。しかも現在は存在しないが、3階建ての鉄筋コンクリート上の3層の塔屋の上にトウモロコシのような形をしたサインがあるのが分かるだろう。

現在もその塔屋は残されており、今は綺麗にパネルで化粧されている。当時の写真をご覧になっていただければお分かりになるだろうが、S氏曰くこの塔屋の一番上の層は展望所だったのだという。

今は完全にふさがれているが、一番上の出っ張った所がガラス張りで、当時の秋田市内が一望出来たのだという。昭和30年代だと専ら木造の平屋建てが多くそれはそれは遠くまで見渡せたのだという。

そんな時代から60年もの月日が経ち、木内至近にベルドゥムールランドマーク秋田と言う高さ95mの高層マンションが誕生。これが秋田の新旧高層物件比較という訳だ。随分水をあけられたなぁ。

「あきた」「AKITA KINOUCHI」

そして、次はこの古い広告写真をご覧いただきたい。左下にはかすかに「1961」の文字が解読できると思われる。昭和36年か。これは当時の木内百貨店の宣伝用のポスターかなんかなんですけど、上の白黒の古写真にもあるのだがこの写真でも塔屋の上にトウモロコシのようなサインが見て取れる。

 

このネオンサイン、S氏曰く昼でも存在感抜群だったらしく、秋田市内中から見られたのだという。この大看板は塔屋のさらに上、地上50mほどの高さを誇ったらしいく、最大風速70mにも耐えられるように複数の巨大なアームに支えられていた。夜はこのように、光っておりその光源は2,000本のネオンが使われていたとか。

現在は夜になってもこのように「木内」と書かれたネオン看板だけが光っている。当時は秋田を代表する百貨店として相当金満だったのだろう。その証拠にこのトウモロコシ型のネオンサイン搭は総工費1,000万円だったのだという。大卒初任給12,800円、ラーメン一杯50円だった時代に1,000万円とはざっと10-20倍ぐらい物価が違うとして、今の金額で1億5000万円くらいだったのか。地味に秋田すげぇやんw

さてこの高度成長期は秋田の代表する企業だったわけだ。次回、ネオンサイン以外にもまだまだ見どころがあるらしいので、当時を知るS氏に解説してもらいながら木内百貨店を見て行きましょうかね。

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(2020)