【幻の】小樽「オタモイ遊園地」って何?心霊?自殺?悲恋スポット?とにかく行ってみた!【遊園地】(2)

全国裏探訪取材班は、小樽にある裏スポット「オタモイ遊園地」に来ていますよ。このオタモイ遊園地、昔あった遊園地らしいんですけどどんなところなんですかね。さっそく見て行こう。

「オタモイ海岸」

こちらが現場から見るオタモイ海岸だ。ヘアピンカーブを抜けた駐車場のような広場はちょうどかつてのオタモイ遊園地の中心部だったのだそう。

「オタモイ遊園地」

これが当時のオタモイ遊園地の略図だ。ちょうど中央にヘアピンカーブが描かれているのがおわかりいただけるだろうか。ここが取材班が今通って来た所だと思われる。

「オタモイ遊園地跡」

読者の皆さんにこのオタモイ遊園地の雰囲気を詳細にご理解いただくため、略図と同じような角度で海上から陸地を空撮してみる。ちょうど左側に見える空き地部分が七曲りから降りて来た駐車場だ。そして、真ん中に見える岩盤に龍宮閣と言う建物があり、ここには岩壁に沿うように細い遊歩道があり、右側の集落や浜辺へと繋がっている。ざっくりこの部分がオタモイ遊園地跡のエリアだ。

「七曲り」

これが当時のオタモイ遊園地へのアクセスするヘアピンカーブの写真か。ここは当時は七曲りと言われていたようだ。当時の方が開発され開けているので草木が少ないな。

さて、オタモイは自然が雄大すぎて人間の視点では全貌がよくわからないので、空撮も交えてお伝えして行こうと思う。ここが七曲りを下ってきた現在の駐車場部分だ。旧オタモイ遊園地の東側を西側上空から俯瞰した感じ。

この空き地の部分にはかつてこんなものが建っていた・・・それがこちら。

「(小樽郊外名勝)市民を招く・・の行楽地」「オタモイ演劇場及弁天休憩所」

これは演芸場(右)と休憩所(左)だ。演劇場の屋根にはしっかりと「オタモイ」と書かれている。

屋根にオタモイとかかれた演劇場を東側から見たかつての様子だ。オタモイの逆側には北を示すペイントが施されている。

 

「無料公開 演藝場」

こちらが当時の演芸場の紹介文側だ。「園の中央にある八百人様を収容する大演藝場 同時に五百人様迄の宴會場としても利用し得 日曜、祝日毎に日本舞踊、落語、民謡、レビュー等の各種演芸か藝を公開」上の写真には当時の内部の「舞臺面」なをんかも写っている。これは貴重だな。

「弁天食堂」「オタモイ遊園地弁天食堂の全景」

そして上の写真の左に写っている休憩所は弁天食堂とも呼んでいたらしい。収容人数130人で大衆向けだったようだ。この頃の写真では壮年の人々は全員和服だったんですね。若年の女性と子供は洋服か。それにしてもみんな楽しそうだな。この後、美味しい食事を楽しんだのは言うまでも無いだろう。

この弁天食堂は上の写真の車が数台止まっている際に建っていたのだと言う。確かに古い写真を見ると法面から柱が複数突き出しギリギリに立っているのがわかる。ただ、残念ながらこの弁天食堂は戦時色が強くなった1940年(昭和15年)弁天閣が地滑りで海岸まで流されてしまう。

この幻の「オタモイ遊園地」は誰がどんな目的で作ったのだろうか、その辺も交えながら次回も見て行こう。

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(2020)