全国裏探訪取材班は、かつて「軍国酒場」があった「祇園観光会館」と言う物件に来た。名前からすれば繁華街にある一大施設の様な気がしないでもないのだが、実際訪れるとまるで天文館のアングラ物件の様相だ。
「からおけ ハッピーコア」
さて前回までは、軍国酒場に焦点を当ててみてきたんですけど、今回はこの物件に焦点を当てて行きますよ。
「裏路地横町」
祇園観光会館の表と裏を繋ぐようにある路地裏横町。ここもなかなかDEEPスポットだな。中へと入っていこう。
大人がすれ違うには遠慮しあわないとダメなくらい狭い通路を進んで行く。なかには昭和のポスターもあったり、ピースボート船旅のポスターが貼られて居たり色々突っ込みどころ満載。
「薩摩藩」
「ここにゴミを すてるな みてるぞ」
こんな注意書きがあるがその訴えも乏しくごみが散乱している。もともとは居酒
屋なんかも沢山あったのだろうが、今はこの有様。ごみがやばい。しかも臭い。
薄暗い横町を進んで行くと、そこには住人の物らしき自転車や三輪車が放置されている。三輪車があるのは高齢者ゆえか。
裏路地横町を抜けると祇園観光会館のビル裏手側に出る。ほー。裏からの景色も悪くないな。
さしずめ三重のここのようなイメージだな。下層部分に飲食店があり上には住人が住んでいるような雰囲気は確かに似ていると思う。
住人が住んでいる所を少し覗いてみる。ベランダは無く窓の外に小さな物干しざおがあるだけか。ズッタボロだし生活は楽じゃないのか。コンクリ打ちっぱなしで廃退感も凄いな。
コンクリ打ちっぱなしも、ちゃんと作れば安藤忠雄みたいに無機質でスタイリッシュな物件になるのだろうが、やはりこの祇園観光会館は魔窟のような雰囲気を醸し出している。どんな人間が棲んでいるのか・・
ビルの屋上附近にカメラをズームアップしてみると雑草が生えてんな。まさか屋上緑化という訳でもあるまい。この様子じゃ絶対コンクリート劣化して雨漏りしてるだろ。
路地裏横町の出入口上には、壁面に室外機がへばり付いて居たり、盛蕎麦のように電線が絡まっていたり。勝手口のドアには藻が生えまくっていたりとか突っ込みどころ満載なんですけど・・・
で、取材班が気になったのはこちらの一階にある居酒屋と言うか掘っ建て酒場。ここでは主に中年以上の男性客がわいわいがやがやくだらない話でもあり上がってるのだが、聞き耳を立てると「朝鮮人は日本から出ていけー!」などと叫んでいて取材班は耳を疑った。
さすが日本の中の日本。幕府に相談なしに勝手にイギリス相手に戦争を仕掛ける県民性なだけあってなかなか根性あるな。これを東京で言えるのは桜井誠ぐらいかw元軍国酒場があっただけのことはある。
さて、次回は残りの祇園観光会館の様子を見て行きましょうかね。
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(2020)