【天文館の】「軍国酒場」もあった「祇園観光会館」に突入する!【DEEPゾーン】(2)

全国裏探訪取材班は、鹿児島の繁華街「天文館」にあるズタボロビル「祇園観光会館」を訪れている。ここには3年くらい前まで「軍国酒場」と言う戦中を引き摺るDEEPな酒場があったという事なのだが、今はどうなっているんでしょうかねぇ。

取材班は雑居ビルを上がり始める。軍国酒場は4階にあったようなので階段を上っていく居のだが、もうテナントが殆どない為か照明も踊り場に一個程度しかなく暗い。

「焼酎王国」「A飲んで歌って B君と彼女 Cお気楽に」

踊り場には万国旗が飾られて居たり、壁面には旭日旗、手書きの威勢のいい看板などがあちこちに張り出されている。これはもはや共産主義国家もびっくりなアイデンティティだな。さすが、軍国。A飲んで歌って B君と彼女 Cお気楽にとかなんとかとも書かれているが、一般人は怖くて気楽になんてまるでならん。

「硬骨の人集合」「山賊」

更に硬骨の人集合とある。取材班はあいにく戦後教育で骨抜きにされた戦後生まれの為、集合してはいけないのかもしれん。ただ、この雰囲気を考えると誰でも4階まではたどり着けずに怖くて引き返してしまう事だろう。

「年内無休」

まぁ、こんな看板ぐらいで怖がっていては、前線の兵隊たちに申し訳が立たない。どんどん進んで行きますよ。

「軍歌会 肥馬高天に嘶き菊花も園に薫る候、会員諸兄には益々ご壮健にて終始変わらぬご支援を賜わり隊員一同心より感謝申し上げます 今後も益々発展されることを祈ります 軍国酒場隊長」

ここは3階部分だっただろうか。消火器とか消火栓とかが配置されているんですがちゃんと機能するんですかね。まさか一度火が付いたら鹿児島空襲の時みたいに丸焼けにはならないですよね?

「この電灯は軍国酒場私物さわらないで」

「小泉自民が 勝利したのは 靖国の魂が 勝利に導いたのである」「農器具は農民の 汗がしみこんでいる宝物」「大東は戦争の時代の 兵隊さんの軍服 そのままの魂が生きている」

小泉自民がどうとか、農器具がどうとかなかなかの精神論だ。精神論自体は悪くはないと思うのだが、それだけに頼るのはあまりにも浅はかだと思う。結果、大東亜戦争は負けたわけですが、“大東は戦争”になってますよ。漢字が書けないのか・・それにしても、それにしても“あ”と“は”間違えてんぞ。

 

「酒保」

かつて日本軍の兵営内とか艦内には酒保という所があり、兵員相手の日用品とか飲食物、酒などを扱った売店があったのだという。それにあやかっての壁面表記ですかね。

やっと4階に到着した。ここが軍国酒場だったところか。かなり荒廃しているな。昭和はついこの間の感じなのだが、時代は平静を跨ぎ令和となり昭和の初めの事などはもう遠い過去なってしまったのか。

物件の間からかつての店内を眺める。そこには機関銃や軍刀もさることながら、日章旗や軍人のマネキンの姿すらなかった。それにしてもズタボロだなぁ。老兵は死なずただ去り行くのみ。と言ったところか。敵将の言葉ですいません。

「ドライブイン 薩摩隼人 戦史館」

それから軍国酒場は撤退して霧島市隼人町の国道10号線沿いに「ドライブイン 薩摩隼人 戦史館」に移転統合したらしい。また、ここも言ってみないとね。

 

軍国酒場

かつての軍国酒場はこんな感じなんですけど、このビルには他にも横丁とかもあったりするんで、そこんとこを次回見て行きましょうかね。

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(2020)