全国裏探訪取材班は、杜の都仙台市にやってきた。仙台市にはなにやら「仙台浅草」と言うマイナースポットがあるという。仙台駅からJR仙山線で2駅の所にあるというのでさっそく足を運んだ。
「北仙台駅」
取材班が降り立った北仙台駅。真新しいように映っているだろうが、駅は古く1929年(昭和4年)開業で、今の駅舎はその開業当時からの物だという。実はかなりレトロな駅なんすね。
日本の駅前にはすでにデフォルトと化したパチ屋の物件もありますよ。これも戦後ドサクサの類ですかね。不倫が文化とか言っていた貞操の無い俳優も居たりして・・
そんな戦後ドサクサのイメージとして、闇市のあった浅草ロックとイメージが被る仙台浅草なんですが、どうなんでしょうかね。
そんなイメージを勝手に抱いていると、着きましたよ。仙台浅草。え!?これが浅草ですか・・立派に仙台浅草なんて名付けるもんだから本家並みかと期待したんですがどうやら期待外れだったようだ。
だって皆さん、浅草っていったら壱弐参横町みたいなのを想像しますよね。はい残念。こりゃただの商店街の路地だな。まぁ、此の残念感が堪らないわけですが。煌びやかなら裏探訪が成立しませんよね。
「であいといこいの街 仙台浅草」
でも確かに、仙台浅草と和風のフォントで書かれている所は少しばかりか浅草の雰囲気はするなぁ。
「構内速度制限 10 仙台浅草安全委員会」
本家浅草は歩行者のみですが、本家浅草は一応制限速度10Kmさえ守れば通行できるらしい。
で、この仙台浅草は闇市の発祥のようなものではないらしく、戦前の仙台鉄道がこの地を走っていてそれが廃線となった後、地元の木材商がこの土地を使っていた。ただ、それも戦後廃業したとのでここに「北仙台駅前交易センター」が出来たのだという。
ただ見ていただいたらお分かりだろうが、今はもっぱらスナックや居酒屋が立ち並ぶ。そういった意味では闇市から駅前酒場の変遷のように思えなくもない。
そして、この地のネーミングを付ける際どのような名前にするのか。と言ったときに、東京の浅草にあやかり“地名”+“浅草”で仙台浅草になったのだという。ココみたいに東京の名前が付いたわけか。それにしても“地名”+“銀座”とかはよくあるけど、浅草を選ぶのは妙にセンスあるというか風流だな。
「スナック HAHA」
であいといこいの街だけあって、あなたと私のいこいの園とかそんなキャッチフレーズのスナックもあったり、何かと地元愛が強い。
で、当然極めつけなんですけど、“浅草”と名付けるからにはやはり浅草寺に相当する何かしらの宗教施設が必要なわけですよね。なので仙台浅草にもありましたよ。仙台浅草観音堂と言う観音様が祀られているという。
次回仙台浅草の後編を見て行こうか。
#仙台市 #神社仏閣 #ズタボロ #路地裏 #鉄道 #飲食街 #レトロ #マニアック #スナック
(2019)