【宮崎県初の】。限界集落だった西都市「寒川集落」を探訪する。【集団離村】(7)

全国裏探訪取材班は、一部では心霊スポットなどと言われている「寒川集落」を取材中なのだが、実はこの廃村跡には空想的な心霊現象よりも、不快な現象が取材班を襲う事になる。

取材班は寒川集落にあるすべての物を見て廻るべく、こちらの廃屋も訪問した。裏側へと移動する・・

途中窓越しには中の様子を伺うことができる。中にはその当時の家族の写真が今だに掲示されていたりもするようだ。

ドアが外れていた開口部からその廃屋の中を覗いてみる。こちらは行政から離村補助を受ける条件として提示されていた、畳は上げ住めなくする。という事にはなっていないようだ。

障子は破れ、物は散乱。時計は午前か午後か2時20分で止まっていた。

「平成元年九月1日初 電気メータ報告」

ここにも、先祖の写真だろうか。今だに部屋の奥の壁には様々なものが掲示されていたり。30年前にここから居なくなった人々の痕跡を今でも感じることができる。まぁ、この額に写っている人物は廃村前に他界した人物かも知れんが。。

それにしても、この家屋は殆どの家財道具などがそのまま放置されている。退去し新居へ引越しするときに持ち出さなかったのあろうか。それとも廃村前に既に家主は居なくなってしまったのか。昭和後期には既に限界集落だったのでその可能性も充分考えられる。この梅干しなんて何年物なのだろうか。これはやばいな。

取材班は民家の取材を終え、そこから更に斜面の上に登っていくと小さな門柱がある。そう、この集落の学び舎がある、寒川小中学校の跡地までやってきた。

 

「西都市立 寒川小中学校之址」

背後には小中学生の作品だろうか。今ではのっぺらぼうになってしまった造形がいまだに展示されている。これは不気味だ。

一瞬野生動物が出現したのかと身構えてしまうこの鹿のオブジェ。これも生徒の作品なんすかね。

学校の校庭と思しきところは、既にシダ植物系統の生命体で覆われており、とても校庭とは思えない。一般的には砂で乾燥したイメージの校庭だがココではとてもジメッとした湿潤な地盤に変化してしまっている。

そしてその現場で、取材班の一人が足元に何か変わった昆虫がいる事に気が付いた。尺取り虫のようにウネウネと高速で上に這い上がってくる。これは相当気持ち悪い。

実はこの虫は今回取材班を不快のどん底に突き落とすことになる。次回詳しくお伝えする。

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(2019)