【JR乗降客数】かつては大阪の奥座敷だった「山中渓」。その駅前にある「わんぱく王国」に遊びに行く。【大阪府最下位】(3)

全国裏探訪取材班は、大阪府阪南市の外れにある「わんぱく公園」を探訪している。それにしても誰も居ないな。この公園は。

「わんぱく公園」

この公園はその名の通り、地域のガキ向けに造られた公園設備なのだ。取材班が訪れたのは小中学生が夏休み中の夏の某日にもかかわらず、人っ子一人いない。

今時、都会の公園では見なくなった遊具が空しく並ぶ。この遊具我々が子供の時から進化していないんじゃないか。

今風の遊具と言えば、多種多様な滑り台に、抜け穴、クライミングに、ネットなどを統合したコンビネーション遊具などが流行りだったりするんですがね。得体のしれないプロペラかジェットエンジンか分からない乗り物だけが捨てれまくって放置されていた。

園内の地図はこんな感じ。完全に地図崩壊してんぞ。どうなってんだここは。

ここわんぱく王国の開園は1995年(平成7年)だ。それに遡ること1988年(昭和63年)当時竹下内閣が発案した公共事業「自ら考え自ら行う地域づくり事業」いわゆるこれが「ふるさと創生一億円事業」と言われるものか。

「わんぱくの像」

この公共事業はバブル経済の真っただ中、市町村に対してそれぞれ一億円をばらまいた史上稀にみるアホな施策だったわけだが・・

この一億円は、政府は関与せず、地域の振興の為にはなんにでも使ってよい事に成っていたようで、いきなり宙に浮いた一億円を貰って各自治体に考えて使ってくれ。と言ったところで、無能な役人が大した発想なんかできるはずもない。結果言わずもがな各自治体は意味不明なモニュメントとかしょうもないハコモノを造ったり。そんな具合だったようである。

そこで阪南市はこの辺鄙な山中渓に、わんぱく王国を作ることになる。まぁその後20数年経ち結果は見ての通り。閑散としている。

 

「わんぱく砦 ローラーエクスプレス きょうりゅう広場」

この公園の一番の“売り”はローラーエクスプレスとかいう長いローラー滑り台なのだが、そこへ行くには、この炎天下のなか殆ど整備されていないような山道を登らなくてはならなかったので、怠いのでやめる。どうせ行ってもしょーもないだろうし。

このわんぱく王国は遊具だけではなく、立派なハコモノも建てられている。覗いても人っ子一人いないし。勿体なすぎるだろ。

管理棟には税金で雇われた役人も居るようだ。それにしても管理人も暇そうに座って何かをしていた。わんぱく王国とか言っても、将来の見通しや金の使い方まで“わんぱく”に振舞ってしまっては困りもんだな。

 

結果このわんぱく王国と言いながら、一人のわんぱく小僧も居ない公園にじゃぶじゃぶ金が使われている。まぁ人がいないので、貸し切り状態で楽しめる。その貸し切りの金を他人が出していると思えば、どこか王国の王様気分だった。

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(2019)

12-13