【マクリダシ】“越後毒消し”のルーツ。原発計画もあった日本海に消えた廃村「角海浜」を調査する!【ってなんだ?】(5)

 

全国裏探訪取材班は、消えた村「角海浜」に来ている。近年の正確な統計が取られてからはあまり地形がが変わっていないというのだが、実際かつてはどのような集落だったのか。その辺の所を解説していく。

〈緑エリア:中世(1600年頃)の陸地のイメージ〉

古くはこの地には江戸時代初期からの移住記録や、落ち人たちが集まったとするなど諸説があることは前述した。で、その当時の角海浜は現在の角海浜の海岸線から600mほども沖合にあったという。それが数十年の一度の周期で発生したマクリダシで現在の状態に後退してしまった。

この海の下にかつての集落が沈んでいるわけか・・

〈緑エリア:中世(1600年頃)の陸地のイメージ〉
〈青エリア:現在(2019年)の五ケ浜集落〉
〈赤エリア:現在(2019年)の角海浜集落跡〉

現在は角海浜の海岸線が大幅に削られ狭い集落になっているが、かつての角海浜は五ケ浜並みに広かったのかもしれん。ちなみに、近年に立ち上がった巻原子力発電所の計画で、海岸線を通っている国道402号線越後七浦シーサイドラインも角海浜エリアのみ内陸を走っている。

このマクリダシという現象は極めてまれで、日本ではこの地域だけの現象らしく、海岸線沿いの土砂を根こそぎ削り去っていく現象だ。詳細なメカニズムは分からないのだが、なにやら海水の異常な循環で沖へと土砂を押し流すという現象だという。

マクリダシ現象は1600年代後半から1700年代前半に侵食が記録され、これ以降中世起きた地震、1828年(文政11年)三条地震、1833年(天保4年)庄内沖地震、1847年(弘化4年)善光寺地震など複数の地震もマクリダシに影響を与えたらしい。その後も昭和初期まで周期的に侵食が止まらなかった。

これは現在の五ケ浜にある浜辺の家屋。往時の角海浜集落を思わせるイメージだ。こんな感じで浜辺にあった家々もマクリダシ現象によって、一晩で海中に没してしまったというのだからすごい。というかやばいな。

そのたびに集落の住人は家を山側に建て徐々に後退。昭和の初めには大体現在の地形に落ち着いたというのだが・・ただ現在進行形でも侵食は続いているっぽいので取材班が独自に調査した。

次回は近年の状況について、実際の現場の状況と時系列の測量図からそれをご覧いただこうか。

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(2017)