【マクリダシ】“越後毒消し”のルーツ。原発計画もあった日本海に消えた廃村「角海浜」を調査する!【ってなんだ?】≪動画あり≫(6)

全国裏探訪取材班は、600mも海岸線が後退し村が丸ごと消えた「角海浜」に来ている。ただ、江戸時代から昭和初期まで“マクリダシ”により断続的に海岸線が後退したのだが、当時は具体的な測量等ができていないのが現状。そこで現在は浸食が進んでいるのかいないのか、取材班が調べられる程度に調べてみた。早速動画からご覧いただこう。

〈①〉

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先ずは現場に行こうか。ここは角海浜への進入ゲートと集落のほぼ間に位置する道路。上下対向できるアスファルトの道路なのだが、何やら様子が変だ。

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二重に進入を警告するようにガードが張られている。その向こうは道路がほぼ完全に崩落。一方通行どころか人が一人通れるかどうかまで崩壊が進んでいそう。これはやばいな。

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こ、これはかなり崩壊が進んでんな。アスファルトの下の部分が砂地で、その地盤を完全に攫っている。

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そこから先に進もうにも、最狭部の幅は大人一人分で何とかゆっくりと通過・・あまり無造作に刺激すると崩落しそうなので慎重に通過した。

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これが南側から見た崩落部。かなり盛大に崩壊しているのが分かる。

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侵食は今でも進んでおり、アスファルトの下は軒のように地盤が無く、アスファルトの端から1~2mは実際は浮いていることが分かる。

 

〔国土地理院より〕

そこで取材班は国土地理院より測量情報にアクセスし、1949年(昭和24年)から、現在までの空撮の地図を照らし合わせ海岸線の比較をしてみた。

①の部分は、今回の崩落部部分だ。1949年当初はまだ山肌がしっかりと確認できる。
②の部分は、集落中心部の道路と波打ち際幅を赤棒にて示している。このころ海岸までは結構距離がある。この時期は、まだ住人がたくさん住んでんな。
③の部分は、岬から波打ち際までの距離だ。岬と波打ち際は近い。

〔国土地理院より〕

①1975年はまだ崩落していないのが分かる。
②1949年より少し後退した感じもしなくはないが、満ち引きもあるので何とも言えん。
③ここに関しても後退は無いように見える。

〔国土地理院より〕

①道路がリニューアルされている。崩壊は無い。
②1998年になると1949年より削られてきているのが分かるな。
③岬の先端から海岸線が遠のき岬が出っ張ってんな。

〔GoogleMapより〕

①2019年までに撮影したものを見るとここは崩壊。前述の写真のように道路と波打ち際がほぼくっ付いている。①の南側も崩落してるし・・
②現在になると大幅に削られ狭まっている。
③こちらも海岸線が後退してるな。

このように見るといかがだろうか。実際、角海浜集落は昭和中ごろから住んでいない為話題にも上がらないが、現在進行形で自然現象マクリダシによる侵食は続いていた。次回最後、角海浜の南端まで足を運んでいこうか。

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(2017)