全国裏探訪取材班は、金津遊郭時代の建物も少し残しているソープ街「金津園」に来ている。県道187号線からみると吉原のような鉄筋コンクリート造の風呂屋が多いのだが、奥に入ると往時の名残を発見した。さっそく見て行こうか。
金津園の一番南の通りはかなりクラシックな遊郭の残骸のようなものが・・てか、こっちにもAAラインが面してんのか。
で、そのAAラインの向かいには金津園では最古クラスと思われる妓楼が。このスーパークラシックなタイルの意匠が堪らなく良いな。何枚使っているのだろうか、小さいタイル。これすごいので、ハリボテでもいいので残してほしいところ。
しかも細部の凝りよう。青・水色・紺などトーンは違えど様々な同系色でスッキリまとめられている。センスある。窓の欄干の富士の造形もイイ!しかも和風の雲の表現で山の頂上が強調される効果もあるな。
「ふ志‟もと」
出入口上には、ふ志‟もと。と読むのだろうか。摺りガラスに赤文字のコントラスト。さぞや夜になうと、屋内からいい感じのシルエットになったことだろう。現役のころが偲ばれる。素晴らしい。玄関ふちのエメラルドグリーンも微妙に豆タイルの色が全て変えられている。
「水野町公園」
ふ志‟もとの隣には水野町公園という児童公園もあるな。人っ子一人いないが。
てか公園からは、がっつりアヤシイ街並みが見えるし・・上には迎賓閣。児童公園には不釣り合いな気もするが・・。もし“児童福祉施設に該当する公園”だったら設置できないはずなのでそれには該当しないか、後から出来たか。
児童公園からはこのような金津園の裏からの全景が。裏側は駐車場とか、空き地とかでガラ空きだ。そのため余計に密集して見えるな。
その密集する金津園こと西日本一のソープランドだが、近年区画整理の話が持ち上がている。
区画整理の概要はこの図の赤ラインのような感じ。北からJR東海東海道本線まで伸びている忠節橋通りを延長し、金津園を縦断、岐阜西通りに出るルートだ。
それを同じように、一休さんの無料案内所の地図に重ね合わせた。今現在は、道路右側の建物が取り壊されつつある。左側の青いりんごとかの部分の取り壊しはまだ進んでいないようだ。
当初は2007年(平成19年)に完成予定だったのだが、ソープランドは移転や建て替えなどを認めていない関係で行政側と対立。今現在も計画は延々と進んでいないようだ。
次回は、金津園の物件を見ながら、うだうだリポートしていくか。
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(2017)