【港前の】瀬戸内海に面した花街「糸崎町松濱遊廓」を訪ねる。【妓楼】(1)

全国裏探訪取材班は、瀬戸内は広島県三原市に来ている。三原と言えば新幹線も停まる駅なのだが、実は鉄っちゃんの間では三原駅よりもその隣の「糸崎」駅の方が有名かもしれない。そんな場所にかつて遊郭があったというので、乗り継ぎの時間を延長し少し見に行ってみた。

その前に隣接する糸崎駅のお話から。この糸崎駅と三原駅の間がJR西日本岡山支社と広島支社が分断されている。したがって多くの普通列車がここを終点としていることが多いため、鉄道好きならば目にしたことがある光景かも知れんな。

「113系」

当糸崎駅以西“広島シティーネットワーク”を担う新型227系。

「糸崎駅」

現在の糸崎駅は1892年(明治25年に)山陽鉄道の終着駅として開業。当時は三原の市街地に一番近かったことがあり“三原駅”として開業。その後山陽鉄道は広島まで延伸したので糸崎駅に改められた。

開業当時から糸崎機関区として重要拠点として活躍し、山陽本線の優等列車は殆ど停車する駅だったのだが、次第に気動車や電車化に伴い地位は低下。最終的には山陽新幹線が開業し昼行優等列車は無くなった。

また周囲にはセメント工場や三菱重工、倉庫などがありかつては引き込み線が数線あった。貨物列車の取り扱いも多く1996年(平成8年)まで続けられた。

「産業廃棄物」

かかつてはそれなりの地位だった糸崎だが、現在は産廃の看板や幸福実現党のポスターが貼られてたり最近は結構残念な感じになってんな。

「三原市糸崎町 国道185号線(2号線)」

少し話がそれてしまっていたが、今回の取材班の目的地は駅から東に徒歩5分ほど行ったところにある糸崎町松濱遊廓。そこまで国道沿いに歩いていく。

 

そこから、山陽本線の陸橋を南側へ渡ると少しレトロな街並みが出現してくるな。ここから少し奥に入っていったところが目的地だ。

「三原市 糸崎七丁目8」

徐々に港が近づいてくると水産業者などの工場があったりすんな。

まぁこの港は現在尾道糸崎港と言う、尾道市から三原市まで瀬戸内に面した港湾地区だ。現在は港湾法上の重要港湾に指定されている。

 

そうこうしていると見えてきましたよ。今回の目的地。この尾道糸崎港の一角をなす港町だ。昔は“松浜港”と言われていたようだ。中世から近代においては海上交通の要衝として一番発展していたのはこの松浜だったという。当然発展に伴って遊郭が生まれるのは自然の流れか。

次回はいよいよ「糸崎町松濱遊廓」の物件を見て行こうと思っている。

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(2019)