全国裏探訪取材班は、徳山の元遊郭である赤線地帯でもあった「柳町」に来ている。前回お伝えしたように、ここら辺りも妓楼が今でも健在だったり、往時を偲ばせるのは十分すぎるくらいの規模感だな。
今でも残るスナックの残骸。今は民家に転送されていそう。それにしても前面に押し出されるモルタルは赤線時代のものだろうか。
塗装は既に剥げ落ちているが、手すりは健在だな。
「和風 焼酎処 花のれん」
元は妓楼だろうが、現代になり2つのスナックに分離するかのように細胞分裂した建物。こんなパターン初めてかもしれん。
いかにも。と言う感じの赤線スナック跡。ドアが引っ込み斜めに取り付けられている感じがまた渋いな。
「ひろみ」
横には、博美だろうか浩美だろうか弘美だろうか“ひろみ”と書かれている。その昔そんな名前のホステスが居たのだろうか。
「喜多川」
電柱にもしっかりと柳町とある。
南側のエリアにもスナックが立ち並ぶ。今でこそ当たり前かのようにあるこのスナックもいつか消えて行く運命だろうな。やってない店も多いし。
「バンテ」
今は飲み屋の様相だが、この佇まい。完全に赤線のそれだ。中央の赤い傘と、左の小さな出入り口も秀逸だ。これは見ごたえがある。
「柳町ビル」
となりの物件にパラサイトしている物件や・・
「御食事処 東洋館」
既に、もうヤバめの店など・・ここのオーナー大丈夫でしょうか。まさか内側から崩壊していくなんて・・
建物と人、ハードソフト共に急速に劣化が進んでいる。それが今の柳町の現状だ。
これもかなり古いっしょ。こういう景色もいつまで見られるのか。そんな思いが取材班を駆け巡る。正面は立派な横文字の店名なのだが、外観は完全赤線ですよね・・
「託児所 こぐま園」
そんな赤線建築の後ろには、どエラいズタボロルックの託児所が。差し詰め、シングルで育てながら親は夜のバイト、子供は託児所。そんな構図なのか。
「スナック 樹扇」
ここも見ての通り。もう完全に雨漏りしてるよな。
江戸時代の遊郭時代から、場所を変えつつ発展、戦災で完全崩壊し、また場所を変え復興。そんなふうに紡いできた歴史も時代の流れに抗えず、自然崩壊していっている。往時の妓楼もあるが町の雰囲気を見るともう時間の問題だろう。徳山へ出張の際は、みぎた旅館に泊まり、徒歩5分の「柳町」に酒でも飲みに来ては。
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(2019)