全国裏探訪取材班は、戦後ドサクサバラック酒場のお手本のような湘南藤沢のDEEPスポット「飲食朋友会」に来ている。
「藤沢飲食 朋友組合 会員之証」
完全に廃墟になった玄関には、何処の飲食組合でもよくありがちな銘板がここの飲食朋友会にもあるようだな。
取材班は恐る恐る、店舗内を覗いてみた。
中の建具は外れ既に建物の機能を満たしていないようだ。天井は剥がれ落ちズタボロで雨水が垂れ落ち柱は腐りかかっていた。外観以上に厳しい状態だな。
スナックか立ち飲み酒場と思しき物件の内部。かつてはこの店内で、怪しい取引が行われていたのだろうか。根拠は何もないがそんな怪しい雰囲気を醸し出す要素は十分にある。ただもうその時の戻ることはないんだろうな。
色んな思いをはせ、取材班は上を見る。丈夫な鉄筋コンクリートのマンションが、バラック差に向かってもうお前の時代話終わりだ。と言わんばかりだ。古い時代の痕跡はこうして圧力に負けて行く運命だ。そんな妙な対比が写真から伝わるだろうか。
残りの運命はもうすぐだと思うので、これで見納めかもしれない。そんな思いを込め取材班はシャッターを押す。
「清酒 富久娘 ゆかり」
清酒富久娘(ふくむすめ)にゆかりと来た。こういうネーミングがかつては、清楚で従順な女性のイメージだったんだろうな。きっと。そんな娘がいるなら取材班も入ってみたいが・・この屋号のもとになった方はまだご存命なんでしょうか。
「パピヨン Papillon」
ゲートからの突き当りには先ほどの富久娘のゆかりがあるが、ここは行き止まりではなく、右奥に抜けられるつくりになっている。しかしパピヨンって朝鮮語か?と思ったら下に小さくPapillonって書いてあったのでフランス語か?確かフランスだと蝶という意味があった気がするな。三流大学の第二外国語の評価可が初めて役に立った。(笑)
右奥へと抜けて行く。
やっぱ藤沢。DQNの影も感じつつ奥へ進んでいく。
このクランク状の路地を抜けると・・
「パピヨン papillon TEL 23-0788」「スナック すすきの」
先ほどのゲートを擁するバラックよりは幾分きれいなスナックや怪しい飲み屋街が出現する。
「スナック みき」
先ほどのクランク路地がこの奥のスナック街を見事に隠している。流石は湘南の恥部、旧辰巳町赤線地帯だな。
このくたびれ感。ため息が出るが、くたびれても独特の怪しさが失われていないところがまた素晴らしいところだよな。
「司 つかさ」
某日本最大の極道を思い出すネーミングだな。それはそうと、この奥にはいろいろ面倒なエリアがあるというので、そこに関しては次回お伝えしよう。それではまた。
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(2018)