全国裏探訪取材班による池島探訪も佳境に入って来た。前回の郷地区のスナック街は歓楽街の成れの果てを見たわけだが、男は歓楽街に行くならば、女は商店街に行くもので、今回は商店街の成れの果てを見て行こうと思う。
藪が進出しているので、見えづらいが電信柱の裏側に商店街跡がある。ちなみに写真真ん中を斜めに走るのグレーの堤防の奥に平地が広がっているが、これは炭鉱から出たボタだ。このボタによって池島の北側は埋め立てられ相当面積が広くなっている。
郷地区の停留所。奥に竪坑が見える。
「長崎市池島荘」今は公民館的なノリで使われているようだ。
郷地区北西側を見る。池島荘(右下)が見える。奥にも住居群がある。地上から見て行こう。
こちらの集合住宅にはまだ人が住んでいるようだ。鉱員住宅群のような蔦まみれではない。
何かしらの商店跡。崩落が進んでおりいつダメになってもおかしくない。2階は完全に自然が制圧している。
「NTT池島水底線陸揚室」電信電話のケーブルは池島北部にある。でもこの施設の柵の内側も草ボーボーやんw
続いて取材班は、池島港方面に向かおうとしよう。おや、例の商店街の成れの果て。が見えてきましたよ。
崖面に建てられている住居?
商店街に入って来た。やはり何かしらの商売をしていたエリアのようだ。左にはレストランが見える。
レストランに客を迎え入れる、コックの人形もこの通り今でも営業中。
調理場のおばさん人形もお客さんを今でも待っているようだ。オーナーが店をやめたのも知らずに今も待っている。誰もいなくなった商店街でこれを見ると寂しいというか不気味というか・・
こちらは何かの商店か。左に勝手口も見えるので住居も兼ねているな。
あ、なるほど理容室ね。出入り口の斜めの取り付け方がスナックみたいだけどw
「閉店のお知らせ 長い間ご愛顧を賜り 誠にありがとうございました この度一身上の都合により 閉店させていただく事になりました 池島の皆様に支えられ 今日まで迎えることが出来ました 事を大変感謝申し上げます ありがとうございました 平成二十九年四月二十七日 理容 まえかわ」
ずいぶん律義な閉店のご案内。お疲れ様でした。もう看板が回転することはない。
「スナック千羽鶴」炭鉱の島、商店街の間にスナックが入るのも無理もないよな。
商店街中ごろには、高台への短絡の登り道もある。それにしてもほっそい木造建築だな~
木造建築は人が住まずメンテナンスを止めた瞬間、急速に劣化が始まる。あと十数年も経てば風雨に晒され跡形もなくなってしまうだろう。
その朽ち果てかける木造建築に未だに住んでいる人がいる。洗濯の真新しさから息絶えてはいないようだ。
次回は、いよいよ最終話。最後までご覧いただきたい。
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(2018)