【第二の】九州最後の炭鉱「池島」の現在を見る。〈郷地区商店街・その他施設〉≪動画あり≫【軍艦島】(16)

全国裏探訪取材班は郷地区商店街を野良犬のように徘徊している。行くとこ行くとこ廃墟ばかり。しかしこの池島は軍艦島のようにいきなり住人が0になったわけではなく、徐々に人口が減少してのでその点廃墟化が緩やかだ。

「白樺」ここもすでにやっていないな。

家の間には生活感あふれる路地もある。

自動車のガレージだろうか。布団も放置されている、布団以外にも何かあるな。

難題物のパチンコ台。とカセットテープ。恐らく郷地区のパチンコ屋のものと推察される。

「たぬ吉君2」メーカーは京楽と書かれている

「玉貸機」これも随分年代物だな。マニア垂涎ものかも。

所で新店街通りの回ではお伝えしなかったが、高台の上には「池島診療所」もある。

ここは、池島炭鉱が現役時代には「池島病院」として、たくさんの患者を受け入れた居た。幸い池島炭鉱では大規模な事故等がなかった。

 

病棟内にはいまだにベッドに布団が残っている。今も病床に患者がいるようだ・・見えるだろうか・・そんなはずはない。

「池島発電所」

この池島発電所は1967年(昭和42年)に完成。選炭過程で発生した微粉炭を燃料に使用し出力は8,600kW。しかもボイラーの廃熱を利用し海水を淡水化し一日2650トンの飲料水を作っていた。あの鉱員住宅の蒸気配管もここがソースだ。めちゃくちゃエコな発電所だった。

ただ残念ながら池島炭鉱閉山後2002年(平成14年)に廃止されてしまう。

 

「松島炭鉱株式会社 池島鉱業所」

現在は三井松島ホールディングス(株)に商号変更。海外に炭鉱を保有し、石炭販売や、再生エネルギー分野で手を広げているという。

「第一竪坑櫓」

映像をよく見てみるとまだ竪坑のホイール部分にワイヤが掛かっている。もしかするとまだ動くかもしれんな。

「西海沿岸商船株式会社 切符」

レポが膨大になってしまったが今回はこの辺で終わりにしたい。第二の軍艦島と表現したが、軍艦島は1974年(昭和49年)に閉山となり現在は44年の歳月がたった。一方池島は2002年(平成14年)に閉山、16年の月日だ。44年の軍艦島は鉄筋コンクリートの躯体だけが残り木造建築は全滅。一方16年の池島は、まだまだ往時の雰囲気を濃く残していると思う。取材班はこの後も長い月日をかけその後を追いかけて行きたい。いつか軍艦島のようになるその日まで。取材班は再訪を誓い池島を後にした。

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(2018)