【人口減少率】炭鉱の町大牟田の大繁華街「大正町」とその周辺を見る【約50パーセント】(3)

裏探訪取材班は、飲み屋ビルが立ち並ぶ大正町あたりまで来た。今回は県道18号線から西側の部分を見て行こう。早速物件を発見。

「ヤノビル2」(左)と「ヤノビル5」(右)

ここにも矢野エンタープライズの物件が。もちろん飲み屋ビル。本当に飲み屋ビルが多いな。マジで10万人都市とは思えない。

「スナック初恋」

県道18号線を挟んでこちら側も繁華街中心、大正町だ。大きな県道から一本入ると廃スナック街(笑)この先の道は枡形となっている。

「ダイエーまるまつ跡」

スナック初恋がある通りの西側は駐車場となっている。ここはかつて日本を席巻した総合GMS“ダイエー”だった場所だ。まるまつ、と変わった名前なので、勘が良い方は名前からお察しいただけるだろうが、このダイエーは(2)で紹介した百貨店大牟田松屋の資本で、ここも2006年に解体された。高単価路線の百貨店もダメになり、どちらかといえば安価路線のダイエーもダメになり・・店舗による小売というのは人口減少には勝てんな。これからもどんどん潰れて行くでしょうね日本の小売・・

このような形の路地を見ると、城郭の街並みや遊郭跡のような気もしないでもないが、これは自然発生的な枡形道と思う。

ちなみにさっきのダイエー跡の住所は大正町の西隣の「中島町」となるのだが、このダイエーの前は「国際」という映画館だった。かつて大牟田には映画館が14あり(今では考えられんな)そのピークは人口のピークとほぼ重ねるは1957年(昭和32年)だった。

「スナック 寿樹 ジュジュ ☎56-9186」

14の映画館はそれぞれ太陽館・大天地・セントラル・グランド・栄町・アカデミー・銀星・旭映画劇場・宇宙館・大宇宙館・冨士映画劇場・国際・大牟田映劇・友楽館/三川東映・金星という名称だった。宇宙館に大宇宙館と来た。(笑)もうネーミングが全部昭和館満載やなw

「SNACK エリザベス」

一見近代的に見えるがよく見てほしい。前の肌色の部分はいわゆるハリボテで後ろは普通に瓦屋根の木造住宅だ・・w

この無駄に値打ちを付けようとハリボテの加飾をして、大きく見せようとしているのがまた泣かせるな。いい感じですわ。

入口に「有楽町組合会員の章」というのがこのエリアの自治会か。ま、百聞は一見に如かずということで、もう文字は書かない。写真でお楽しみください。いろいろ怪しいな~

 

お、隣にも粋な物件が。ここもハリボテですな。

カフェー建築のようなタイルと意匠が、ハリボテの化粧壁に隠されている。どうせやるならすべて隠せよ・・エリザベスを見習え。

なるほどな。この角度から見たら建て替えたみたいだな。(笑)

「Littele Mermaid」

個の版権に関してはビミョーなところだけど、今となってはアリエルが日焼けし過ぎてるから別人と言い張れるな。

大牟田の繁華街はまだまだ続きますよ。

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(2018)