全国裏探訪取材班は、引き続き「竜飛海底駅」にて取材を続けている。
前回までは他の海底トンネルとの比較を説明した。今回は青函トンネル工事に導入された数々の新技術も紹介しながら地上行きのケーブルカーへ乗車したいと思う。

まず掘り進めるためには堀る前方の情報が必要不可欠だ。“先進ボーリング”という通常の垂直のボーリングとは違う水平に掘り進めるボーリング方式だ。従来の水平ボーリングは数メートル先までだったが、垂直にボーリング技術に比べ、水平を保ちながらの“先進ボーリング”は非常に高い技術力を要しました。そして、最高2,150mの水平ボーリングでは世界最高記録も樹立。前方の地質が事前に判明することにより、掘削マシンのパラメータの変更などがあらかじめ可能で、掘削不能個所を避けるなど効率的な掘削ができる

ちなみに本坑は約70㎝でかなり分厚い。

特殊セメントを地盤注入をする作業員


その注入範囲は、トンネル直径の約3~5倍に及んだ。

坑内はディーゼルなど内燃機関の利用は出来ないため、坑内の充電所に置かれ、蓄電池機関車等のバッテリーを充電するための装置。

作業現場と斜坑底の間を作業員を載せて移動する。


単線単行方式のケーブルカーで体験坑道駅から青函トンネル記念館駅の間の走行距離は778m、最急勾配250 ‰となる。






次回はやっと地上、竜飛崎に出る。
#外ヶ浜町 #木古内町 #鉄道 #これはすごい #マニアック #巨大建築
(2012)