【圧巻の】宗教都市天理の街並み「天理教協会本部」と「おやさとやかた」【超弩級建築】(3)

全国裏探訪取材班は宗教都市天理を取材している。前回までは宗教都市天理の商店街など経済的な部分をお伝えしたのだが、今回以降はより宗教都市の“宗教”の部分に商店を当てていきたいと思う。
ここでざっと天理の町の成り立ちをお伝えしようと思う。
天理教は江戸時代に後期にルーツを持ち、現在も公称200万人の信者を擁しわが国を代表する新興宗教だ。今回の宗教都市天理も元から“天理市”という名前ではなく、元々は山辺郡丹波市町という名前だったが、周辺の市町村を巻き込み1954年“天理市”と改名した。
これで天理は日本で唯一宗教団体の名前を冠する自治体となった。
 天理市庁。行政も天理色どっぷりwずいぶん宗教色のする建物だ。
 「明城」「南詰所」天理本通から少し横にそれたところにある“詰所”。
これは全国から来た信者が参拝に訪れた際に宿泊などに利用する宿泊所だ。
大体は、〇〇詰所などと言い、ほとんど〇〇には地名が入る。
 「湖東詰所」こちらは立派な木造建築物だ。
 「明城詰所」立派な鉄筋コンクリートの詰所だ。
 遠くには「おやさとやかた」が見えて来た。これはおやさとやかたの西側だ。
初めて見る方はなんだこれ!と思うはずだ。それもそのはず、このおやさとやかたは、公には建設中の建物なのだ。この画角ではイマイチスケール感がわかりにくいので、次の図をご覧いただこう。
上の写真は、図の「西」と書いたあたりから、北西の一角を撮ったものだ。写真と図を比較していただければいかに“おやさとやかた”が巨大かわかるだろう。
図の中央には、天理教協会本部の神殿。その中央には「おじば」と呼ばれる、人類創造の地点があり、そこには「かんろだい(甘露台)」が据えられている。
 おやさとやかたは、そこを中心に取り囲むように建てられている。
一辺8町(872メートル)を東西南北で正四角形で取り囲み、一周3.5kmもの巨大建築を建設“中”なのだ。
このおやさとやかたは、天理教の初代“教祖”である中山みきが生前「今に、ここら辺り一面に、家が建て詰むのやで。奈良、初瀬七里の間は家が建ち続き、一里四方は宿屋で詰まる程に。屋敷の中は 八町四方と成るのやで。」との言葉を戦後計画し具現化。建設中に至っている。
図のように、現在は26棟が竣工(図:緑部分)。すべてが建てれば68棟(図:緑赤合計)になる予定。とんでもない巨大建築で「世界三大無用の長物」も更新されそうな勢いだw
 話を少し詰所に戻そう。このように今は廃墟と化した詰所も所々にある。
高度成長期はうなぎ登りだった信者数もここ最近は減少傾向らしい。
 
 「高安詰所」こちらは図の南の西端にある詰所だ。
次回、おやさとやかたの詳細を南棟より時計回りでお伝えする。

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(2017)