全国裏探訪取材班は、福井県敦賀市白木に来ている。ここには世界的にも珍しい夢の原子炉「高速増殖炉もんじゅ」という原子力発電所がある。正直ここで原発の仕組みを詳しく。と言ってもなかなか難しいので、分かり易く、簡単に説明していこうと思う。
「もんじゅ」
このもんじゅと言うのは1983年(昭和58年)に着工、1990年(平成2年)に建屋が完成した。
もんじゅという変わった名前は、仏教の文殊菩薩に由来するのだという。このもんじゅのある若狭湾には天橋山智恩寺があり、その本尊が文殊菩薩だからそこから命名された。
〈天橋立知恩寺より〉
この文殊菩薩は、知慧と慈悲を象徴する菩薩として獅子に乗っている。文殊菩薩は巨獣の強大なパワーをもこのように制御し人類の幸福に役立つものという願いを込めて命名されたらしい。なるほど、結構いい命名じゃないか。
「独立行政法人 日本原子力研究開発機構 敦賀本部 高速増殖炉研究開発センター」
その、獅子のような強大な夢の原子炉として期待されるもんじゅなのだが、従来の原子炉とは何が違うのだろうか。そこんとこを見て行こう。
「現在の核燃料サイクル」
これが、現在の核燃料サイクルの模式図だ。先ずは外国からウラン燃料が輸入されそれを、従来の熱中性子炉にカテゴリされる「原子力発電所(軽水炉)」で発電をする。ほら、福島第一原子力発電所なんかもこのタイプ。
「軽水炉型原発 美浜原子力発電所」
外国から輸入されたウラン燃料は軽水炉原発で発電されるんですけど、発電後残った使用済核燃料がどんどん蓄積されていく。
当然、原子力発電所では使用済核燃料は処理できないので「中間貯蔵施設」へと運び出された要るんですけど、この中間貯蔵施設は“中間”という言葉は現時点では適切ではないのかもしれない。
それはなぜか。「中間貯蔵施設」の先にある、使用済み核燃料の「再処理工場」は現在試験中や建設中だったり、使用済核燃料の再処理後再度燃料として使うための「MOX燃焼工場」もまだ未完成だ。しかも、「高レベル放射性廃棄物最終処分施設」は処分地さえまだ未定なわけだ。
という事は、今は「中間貯蔵施設」とは名ばかりで、そこは現在事実上の最終処分場じゃないか(!)っていうのが一部では問題になっている。まぁその問題は今回の話題とは別なんで置いとくとする。
ただ、図を見れば理解していただけるかもしれないが「再処理工場」や「MOX燃料工場」が完成したとしても、あくまでこのサイクルは燃えない燃料を少しでも多く燃やそうというサイクルであって、徐々に燃やせない使用済核燃料(核のゴミ)だけがどんどん蓄積していってこのままじゃヤバイ!っていう図式なわけですわ。
少し分かり難いかもしれないが、ここまでのお話ガッテンしていただけましたでしょうか!?ガッテンしていただいたところで次回へ話は続いていきます。
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(2020)