【宮崎県初の】。限界集落だった西都市「寒川集落」を探訪する。【集団離村】(2)

全国裏探訪取材班は、自動車にて「寒川集落」を目指していたわけだが、立て続けの台風被害による土砂崩れの影響で県道319号線が途中で通行止めになっており、取材班は足止めを食らいそこから徒歩に変更し集落を目指すことにした。

このブロックが配置され通行止めにされた、県道319号線。さてここから徒歩に切り替える。

取材班は最低限の器具を携行し歩き始める。土砂に水分を含み、今にも崩れてきそうな崖に沿った道を歩いていく。

「寒川支」

電柱にはかつて集落に送電していた名残だろうか。ちゃんと「寒川支」の文字が今でも残っていた。

上流に寒川ダムがあるというのだが、比較的きれいな水質。巨大な岩も崩落していたり。そんな大自然を眺めながら取材班はひたすら三財川沿いに歩いていく。

通行止めの個所から、川沿いの緩やかな勾配を2.5Kmほど歩いてくると、そこには橋が架かっており、三財川と前川が合流する地点に到着した。県道319号線はここで終わりだ。

「民有林林道 寒川線」

そこからは、三財川ダム方面への林道と掃部岳(かもんだけ)・寒川集落方面への林道とに2つに分かれる。ちなみにこの掃部岳というのは宮崎の魔境とも言われており難関の登山コースとなっているようだ。

進むと途中には、木の下にサンダルが置かれて居たり、自殺を連想させるような意味深なイタズラをしてあったり。

まあ、少なくてもポジディブな雰囲気じゃないんで、実際に自殺でもおかしくないのだが・・

取材班は掃部岳方面へ足を進め、途中に掃部岳方面と寒川集落方面が分かられるところがある。ここまでは乗用車が入れるのだが・・

寒川集落へ登っていく道に入ると、途端に道路としての規格が低くなり勾配が続く。軽4貨物とか、小型オフロード車とかでないとこの道を登坂するのは難しそうだ。

「注意 贈 農協の共済 西都農協」

カーブミラーに取り付けられていたものだろうか。農協の看板が落ちていた。確実に人の暮らしがあった証拠だ。

道中にはお地蔵さんがあったり。ただここら辺までざっと約1時間半くらい歩いたか。結構きつくなってきましたね。真夏は無理だなこりゃ。

お、集落が近づいてきたのか。かつて段々の土地だったと思しき部分を発見。徐々に集落っぽくなってきますね。

下を見ると、茶わんとか湯呑みとかも落ちていたり。

あ、やはりそうだ。2時間ほど歩いたところで、このように石垣になった地盤が出現してきた。ちなみに通行止めになっていなければ、県道319号線の終点まで自動車で乗り込めるので1時間弱で来られるはずだ。小型オフロード車ならここまで来られる。

さて次回は、いよいよ寒川集落へと突入していきましょうか。

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(2019)