【御坊の】和歌山県御坊市の「北新地」「南新地」を訪ねる!【2遊郭】(4)

全国裏探訪取材班は、和歌山県御坊市へとやってきた。この町には「北新地」と「南新地」と言う2つの遊郭がある。取材班は御坊駅に近い北新地を一周し、南新地に場所を移して来た。今回もその続きを見ていこうと思う。

取材班は、南新地の大通りとされる一角から、一本北の通りへと北上する。どうやらそっち側にも物件がありそうだ。

やはりビンゴ。北側に行くとそこには細い路地があった。何か商売して居た雰囲気のある廃屋がありますね。てか赤線臭すごw

こちらがその北側の一角。大通りに比べるまでもなくかなり狭いのがわかる。ここに御坊の男たちがこぞって遊びに来ていたのか。

逆光で少し見えずらいが、純和風建築なのだが若干のカフェー調が混ざっているとでもいうのか。和洋が7:3の割合で折衷している。

やはり今は廃屋になっているようで、ガスメーターとかそのたぐいのものはすべて停まってしまっていた。もう臨終のときを待っているのか。

そして、その北側の小路を西に進むとこれまた玄関上の破風が特徴的な物件を発見。これはなかなか興味深い。

御坊の2遊郭のうち北新地は小ぶりな物件が多かったが、この南新地に関しては物件の大きさが一回り大きくかなり余裕のあるつくりなのが見て取れる。

「芝家」

玄関の中央の岸谷は現在も行灯が残されており、そこには芝家との記載があった。今でも屋号が残されている。

 

二階部分は現在アルミサッシによって締め切られている。中をうかがい知ることはできないが、間違えなくここは当時の物件。

勝手口と言うか裏口もあり、又こちらが立派なんだな。一般家屋なら正面口でもおかしくない豪華なつくり。

裏口の壁の間から中を覗いてみたが、小さな庭を見ることはできたが、2階に続き1階も中の様子を見ることはできなかった。

と言うわけで、南新地一本北側の路地を後にすることにしよう。

 

取材班は再度、南新地の大通りに出てくる。

「ひふみ」

すると出てきたところにも怪しい物件を発見。ここも当時は妓楼だったらしく、現在でもモルタル塗りのような壁で区画が区切られている。

その物件の右隣もこの通り。近年壁が改装されきれいさっぱりとなっているが、ミョーな色気と言うか艶っぽい雰囲気は現在でも健在。それもそのはずで、遊郭が売防法で違法になって以来は、料亭街に変貌。朝歌夜絃のどんちゃん騒ぎが日常茶飯事だったという。

そして最後にこの物件。草木が生い茂った一見民家のような物件だったのだが、ここにきて、ここが料亭街だった証拠を発見した。

 

「風俗営業(料理屋)」

風俗営業の銘板だ。現在は住宅地として時折鳥の鳴き声が聞こえる位な閑静な住宅街になっているが、そこは往時紛れもない遊郭で御坊市街の盛り場だったことは、まことしやかに信じられない。

和歌山県御坊市。そこは遊郭探訪もそうなのだが、安易に表現すれば昭和レトロ満載の街なので、それ系の雰囲気が好きな諸君はオススメしたい。

あと、ちなみに次期南海トラフ大地震があれば確実に大船渡みたいになる地形なんで、早めの探訪を重ねてお勧めする。

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(2021)