全国裏探訪取材班は、香川県琴平町の「琴平町栄遊廓」を見にやってきた。さて香川県の金毘羅参りが有名な金刀比羅宮を擁する一大観光地「琴平」なんですけど、そこにも例にもれず精進落としの遊郭からの赤線があったんですよね。昭和の初期に琴平には鉄道4路線もあったり、ものすごい賑わいだったようだ。さてそんな赤線はどんなスポットだったのだろうか。
「金倉川」
琴電琴平駅方面から金刀比羅宮方面へ歩いていくと、金倉川がある。勘のいい読者ならこの風景を見ただけで、怪しいスポットがわかると思う。
ただ、まぁとりあえず昔の人々がどのようなルートをたどったのか想像しながら、こんぴらさんの参道に向かおう。平日だったがそれなりに賑わっているようだ。
こちらが、こんぴらさんこと金刀比羅宮のメインの参道だ。うどんの店だったり、地酒金陵だったり、久まんだったりいかにも香川県の産物が並ぶ。ほら、山の上には金刀比羅宮も見えていますね。参拝者はここを上って降りてくるというわけ。
「一之橋」
で、参拝して降りてくると嘗ては皆さんお待ちかねの精進落としである。メインの参道を再度琴電琴平/JR琴平方面へと歩いていくと、金倉川を渡っていくことになる。
「清酒 金陵」「新町 SINMATI」
一之橋を渡ると新町商店街という古ぼけたアーケードがありますよ。
まぁ島国の島国の四国ですら、イオン帝国にやられて町の空洞化が進んでおり、旧市街の商店街の中は真昼間にしては薄暗い。
「履物 着物 くにや」
商店街の中はこんな感じの店が営業している、履物着物の店がある。なかなかクラシックな店でしょ?まだまだこういった風景が残っている。まるでこち亀の扉絵のようだ。
「山本時計店」
この 「琴平町栄遊廓」なのだが実は、新町商店街の裏にあるらしい。先ずは参考までに1955年(昭和30年)発刊の全国女性街ガイドをみていこう。「琴平(琴平)土讃線・琴平下車 森の石松が泊ったという宿まで残っている遊興の街。芸者は四十三名いて、五、六名を除けば、ここは高松とちがい泊る。花代がわりに高く一本二百円で一時間は三本。次時から二本。床つけ花は十一時から十三本の二千六百円。(続)」
「へんこつや」
「すこぶる汚い赤線が、橋を渡り、和田邦坊の絵で有名な菓子舗「へんこつ屋」裏の新地一帯にあり、五十軒に百七十名くらい。地元はいず、関西出身が多い。」
「琴平名物 へんこつ屋」「Sinmati」
で、この約65年前の記録にもあるへんこつ屋と言う物件。実は今でも、先ほども見てきた一之橋を渡ったところにある。ってことはこのへんこつ屋の裏手側が遊郭なのか。ていうかすこぶる汚い赤線とは書かれようがすごいなw今でもかつての案内紙が使えるのも胸熱だ。さて、次回裏へと入っていきましょうかね。
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(2021)