【越前市】福井武生「尾花遊郭」は激渋だった!【の盛り場!】(6)

「ダイアナ」

その名もダイアナ。某王国の王妃の名前からとっているのでしょうか。ちなみにダイアナという言葉はギリシャ神話に出てくる女神の名前でもあるという。こんなうす汚い店に女神だなんてw

大通りの一本西側にも小道があり、そこにも妓楼と思しき物件がありました。丸窓もあるしなかなか立派だな。

まだまだ見ていこう。ここなんかも元々は何かしらの商いをしていたんでしょうか。玄関がありしかも勝手口もある。近年に1階2階にアルミサッシがはめられているのであまり気づきませんがね。

そしてこの物件を上から見てみるとこんな感じだ。これも前回見た旅館とほぼ同じ造りではないだろうか。L字型のそれです。

 

ちょうど裏手まで廻ってみると、中庭があって松の木のようなものまであった。

間から中を覗いてみると石塔樓があったり往時の雰囲気が色濃く残されている。今でもこんな風景が見えるんだからこれだけも来る価値があるな。

ちなみに1955年(昭和30年)発刊の全国女性街ガイドにもここ尾花遊廓の記述がある。「武生 (たけふ) 北陸本線・武生下車 赤線は二十四軒に五百名ほど。ここまでくると北陸女の感じはうすれ、女の味もお粗末になる。(続)」戦後の赤線時代の記述はなかなかのDisりっぷりだ。

「敦賀の赤線から流れついた玄人や、畳の縁の女工さんから転じてきたのやで、一貫した味はないかわり、よいのに当たると就労四日目なんてのもいる。」いやいやこの筆者絶対入ってるでしょ!?と思うぐらいのリアリティの記述だった。

 

さて、福井県武生市。いや越前市の遊郭であり元赤線「尾花遊廓」はいかがだっただろうか。あまり行くことはないだろうが近くまで行くなら一瞬覗いてもいいかもな。

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(2021)