【これは】ミャンマーデモ騒乱ヤンゴン郊外貧民地区「ラインタヤ地区」の日常と惨劇【内戦】≪閲覧注意≫(7)

全国裏探訪取材班は、今回もミャンマー在住の取材員S氏のレポを見ながら、2021年(令和3年)3月14日に行われた、警察と軍による自国民のデモ鎮圧の名を借りた虐殺行為を検証していこうと思う。

「Aung Zay Ya」

前回取材班がミャンマーを訪れた際、Bayint Naung bridge橋からAung Zay Ya橋を見た時の写真。

3月14日の事件の日の様子だ。橋の上に黒い軍の車両が無数にラインタヤー地区に入っていっているのがご覧いただけるとおもう。

「警察や軍人がスナイパーを使い橋の上から撃っている所」

今回も前回のS氏のレポの続きをみていこう。『地上でも軍で放って【銃で撃って】、街の入り口にある橋の上からもスナイパーを使って殺しました。(続)』確かにこの場所からなら高低差があるので、国民からは一切反撃されずこっちは分厚いコンクリートの壁なので、一方的に国民を狙い撃ちに出来る。

ここは前回取材班がラインタヤー地区を訪れた時に取った道だな。以前は平和だったが、一瞬にしてデモ騒乱。いや、ほぼ軍部VS国民の内戦状態に入っているようだ。

選挙で政治を決める法治国家として、罪も確定していない国民に向かって、本来国民を守るはずの警察や軍がスナイパーで国民を狙い撃ちにするとはとてもではないがありえない。

『また夜20:00時に国内のテレビ番組からフラインタヤー(Hlaing Thar Yar)と、近くにあるシュエピーター(Shwe Pyi Thar)という2つの街に戒厳令が出されました。(続)』

『そのフラインタヤーの入り口にある大きい橋の下に國民たちがゲートの周りに火を燃やしました。(続)』

 

『その火が大きくなって、フラインタヤーにある2つの中国の工場も火が燃えました。 中国の大使館からそのことを大事にするような発表がすぐ出しました。 中国の宣言が出て、2021年3月15日に、ミャンマー軍隊がまた5つの街に戒厳令を出しました。』

「ラインタヤー地区の中国企業の工場で火災が発生した様子」

『戒厳令を出した7ヶ所はヤンゴンの外部ぐらいにあって、中国の工場が多いのところばかりです。 軍隊は中国からいろいろ手伝うことがもらってるから、ミャンマーにある中国の企業を守るため戒厳令を出したらしいです。』

「ヤンゴンの中国企業の工場で火災が発生した様子」<APから>

なるほど、読めたぞ。中国はクーデター前から軍側と水面下でつながり、クーデターを支援しその代わりにミャンマー中枢や経済進出における影響力を確保しようとしているのか。チャンコロ中共のやり口だな。香港デモと同じだ。

「香港(中国)警察」

 

「ミャンマー国軍」

その証拠に、中国の工場が燃やされてからはやけに戒厳令が早かったし、しかも、周辺諸国も重大な懸念を表明する中、中国とその取り巻きの国はクーデターの非難どころか「我々は、ミャンマー側に対し、この種の犯罪を止め、加害者を処罰し、中国の工場の損失を補償することを強く求める」っと盗人猛々しい表明までしている。

「2021年3月14日軍に撃たれデモ隊に運ばれている国民」

『2021年3月15日の午前01:00時から今までSIMカードによるインターネットが完全に遮断されました。 全国にネットに関してはWifiだけしか使えない状況になってます。』

「2021年3月14日軍に撃たれた国民」

『ミャンマーではWifiよりSIMカードでネットを利用する人が多くて、今そういう風にやられて、国内の実際の情報が全然もらえないようになってます。(終)』

日本ではインターネットは湯水のごとく使える国なのだが、このように軍事政権が中共とつるむと民主主義・自由主義のベースになっている、情報の民主化が亡くなってしまう。

「ミャンマーの通信事業者MPT」

ミャンマーの携帯キャリアにMPTという会社があるが、実はこれはミャンマーにモバイルネットワークを構築する際、日本のKDDI(AU)が技術提供してるんですよね。ただ、あくまでこのMPTは正式にはミャンマー“国営”郵便電気通信事業体なんで、有事の際は今回の様にスパッと情報統制されてしまう。

 

日に日に事態が悪化し、ついには中共と結託し国民を虐殺しまくる騒乱状態に陥ったミャンマーはこれからどうなってしまうのだろうか。

そして、取材班と握手をしたあのラインタヤーのおばちゃんは大丈夫なんでしょうか。明日、あなたの家に中国人に毒された警察官や自衛官が襲い掛かってくるかもしれない。そうならない前にあなたも行動を起こしてみては。

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(2018・2021)