【自殺者の】海抜100m「東尋坊タワー」に登ってみる。【目印】(5)

全国裏探訪取材班は、福井県のアンダーグラウンド観光地東尋坊に建つ「東尋坊タワー」を見に来ている。今回外観も空撮したので最後そこんところをじっくりと見て行きましょうかね。

「東尋坊タワー」

「定礎 竣工1964.9末」

この物件が出来たのは、1964年(昭和36年)の9月らしい。1964年と言えばアジアで初めて開催されれた東京オリンピックがあった年だ。東海道新幹線の開業もちょうどこの時だ。その当時の最新の物件はどんな感じなのか。

さて、東尋坊タワーの外観を見て行きましょうかね。前回は2階のレストランに入ることはできなかったのだが、空撮により中の様子を見る事が出来た。

現在は、稼働していないレストランだが明日からでも営業できそうな感じで、今でもテーブルと椅子が並べられている。

別の角度から見て行こう。こちらは一番海側に近いところなんですけど、3階相当のテラスへ登る階段の柱は錆びまくっていて今にもヤバそうだ。ズタボロだなぁ。

正面玄関側の2階はいわゆる食堂のような佇まいなんですけど、裏側の食事処に関しては和室があるな。

もしかしたら、こっちはちょっと高級な空間だったんでしょうかね。何れにせよもう2階は営業していませんからね。営業していれば超絶レトロ空間でご飯を食べられたんでしょうが残念。

少し高度を上げて行こう。低層階の屋上部分はこのようにテラスのようになっているんですけど、今は何もない空間が広がっている。

 

もしかしたら昔は、この屋上でビアガーデンとか屋上遊園地があったんでしょうかね。それならばさっきのズタボロの外階段も存在価値がありますもんね。

無人機は高度を上げ東尋坊タワーの高層階へと上がっていきますよ。途中の支柱部分はこんな感じ。所々お城の狭間のように窓が開けられている。エレベーター以外に階段が配置されているような造りだ。

東尋坊タワーは頭でっかちの構造なんですけど、半世紀以上昔の物件は地震とかの基準は大丈夫なんでしょうかね。物理的に頭でっかちで振られると結構支柱にダメージくらいそうなんですけど・・

上層部はこんな感じだ。展望台は上下の2層に分かれており現在は上部の展望台だけが営業中だ。

 

展望台の上部は塔屋が乗っている。これは恐らくエレベーターの機械室とか、屋上への出入り口を兼ねているんじゃないですかね。

ちょうど展望台から外を見る観光客の姿を外から写したもの。マスクをしたまま微動だにせずぼぉーっと遠くを眺めていた。自殺志願者なんですかね・・

で、展望台の下層部分はこんな感じだ。往時は展望レストランとして営業していたようなんですけど現在は2階のレストランと対照的にもぬけの殻だ。現在はごみ箱らしきものと、ドリンクの冷蔵庫が放置されているだけだった。

さて「東尋坊タワー」は如何だっただろうか。自殺の一大名所とされる東尋坊に建つランドマークだけあって悲壮感満載だったと思う。

 

読者の皆さんも東尋坊に来られた際は是非お立ち寄りください。あなた好みのレトロな物件がお迎えします。

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(2020)