【倉敷美観地区】裏の美観地区「川西遊郭」を見る!【から徒歩2分】(4)

全国裏探訪取材班は、今回は裏の美観地区「川西遊郭」の最終回をお伝えして行こうと思っている。月並みだが、まず初めに1930年(昭和5年)発刊の全国遊郭案内の記述をチェックしながら、残りの街を歩いて行きましょうか。

「倉敷市遊郭」

「(略)昔の宿場から今の遊郭に成つたのは明治四年で、目下貸座敷は十七軒あり、娼妓は百拾三人居るが、九州人が最も多く、次は香川縣の女である。店は寫眞式で陰店を張つて無い。(続)」

「SNACK Feeling」

「(続)娼妓は全部居稼ぎ制で送り込みはやらない。遊興は通し花制で廻しは取らない。娼妓の風委は重に素人風を装つて居る。費用は六圓、夜十二時迄七圓、一泊は留花三圓増。一時間は一圓五十銭、四十分は一圓、右には全部一割の税が附く。臺の物は別勘定だ。(続)」

「SUNLIGHT PLAZA」

「(続)娼樓には、岩井樓、月見樓、いろは樓、入船樓、日之出本店、朝日樓、恵比壽樓、日進樓、内美樓、日之出支店、登記和樓、第二日進樓、平和樓、末廣樓、観月樓、明月樓、富士月樓がある。附近には金光教本廟、倉敷新渓園がある。」

かつて遊郭から赤線という歴史を辿ってきただけあって、ズタボロなスナックなどが今も存在する。

そんなスナックの隣にはまたまた、怪しい路地っがあるな。これは入らずには居られんだろ。

「スナック ん」

このスナックのネーミングに取材班が“ん”となってしまった。いったいどういう経緯て命名されたのか。

こんな18禁の札なんかも貼られていたりするのだが・・普通のスナックなのか。お亡くなりになっているのでよーわからん。

 

その向かいにもお亡くなりになっている物件が。既にこの横丁は全滅だろうな。

さらに中に入るとこんな感じ。ズタボロのアパートとか貧民窟っぽい雰囲気だ。おっと蜂の大群が取材班の隣まで来た(!)これはやばいな。一時退散。

木造のアパートなんかもあるんですけど、1階の部分がグニャリと歪んでいる。これは震度4くらいで終わりかもなぁ。

この川西町の街並みを見ていくと、時より新しいマンションが建設されているのが確認できる。さっきの横丁なんかも1区画丸ごと廃屋のようだった。ただでさえ倉敷駅から近くて、美観地区へ徒歩二分くらいなんで、マンションの売り文句にはぴったりな立地条件だよね。「倉敷駅まで徒歩3分、美観地区まで2分。伝統と格式のプレミアムレジデンス川西」とかそういう謳い文句で売られそう。確かに伝統と格式だけど良い様に言いすぎだろ。という妄想。

 

そんなこんなで川西遊郭跡ももう時間の問題なのかもしれん。朽ち行く歴史に魅力を感じ、面の美観地区に目もくれず、この裏の美観地区「川西遊郭」にくる観光客も居てもいいかもしれん。この全国裏探訪のレポがそのガイドになれば幸いだ。しつこいが美観地区から2分。ぜひどうぞ。

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(2020)