【最新技術の】山梨リニア実験線だけじゃない!全長7㎞の壮大な廃墟「旧国鉄宮崎リニア実験線」 【廃墟】(3)

全国裏探訪取材班は、宮崎県中部にある「旧国鉄宮崎リニア実験線」に来ている。前回は動画をご覧いただき、跡地を利用したメガソーラー発電所を見ていただいた。

今回取材班はメガソーラー発電所のある南のエリアから、さらに試験線を北上、留置線跡付近を見に行きたいと思う。

〔32°18’31.5″N 131°35’28.3″E〕

ここは、本線から分かれ留置線のようなものがあるな。当然柵の中に入るわけにはいかないので、ドローン複数台を駆使して空中から見て行きましょうかね。

上空から見て行きましょうかね。やはり本線から分かれているようだ。それにしてもかなりの直線だな。沿線の仕様を見てみると基本的に北端にある管理棟からはほぼ直線で構成されており、勾配に関しても日豊本線との横断の部分に5‰(パーミル)あるだけとなっている。

そして、南端側にR=10000の極緩やかなカーブがあるだけとなっている。

「ML-500」(時事通信社記事より引用)

その長い直線を利用して、1979年(昭和54年)にML-500無人運転にて宮崎リニア実験線による最高記録時速517kmを記録した。実はこの記録は山梨実験線で記録更新されるまで破られることは無かった。ただし、この機体は安定性を重視し中央部に逆T字型にガイドレールが敷設されており、有人運転が事実上できない機体だった。ちなみにこの機番の“500”というのは500km/hを意味している。なるほどな。

「MLU-001」(時事通信社記事より引用)

その後1980年(昭和55年)からは実験線をU字型の軌道に変更し、MLU-001を製造する。技術の革新によって車両の小型化にも成功し有人試験も可能となる。

1980年に“改軌”された軌道部をみる。開設当初は中央部分にモノレールのように逆T字型軌道だったが、その後写真のようにU字型の軌道となった。

かつて浮上用の電磁石を取り付けられていたと思われる軌道部分。これはかなりレアな光景なのでがないか。

側面には推進用の電磁石を取り付けられていた跡がありますね。改軌されてからU字軌道の試験は日夜続けられ、この世代から今の山梨実験場につながる技術が確立されていくわけだ。

軌道から北側を望むと、完全な直線なのではっきりと管理棟を望むことができる。

まだまだドローンで撮影しているので、次回もじっくり見て行きましょうかね。

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(2019)