【戦後】うどん県高松市の赤線地帯。片原町駅前の「パラダイス通り」ってなんだ?【ドサクサ】(3)

全国裏探訪取材班は、うどん県の魔窟「パラダイス通り」に来ている。誰しもパラダイスって言ったら明るくて活発なポジティブなイメージがあるのだが、どうやらこの片原町のパラダイスは違うようだ。さて前回の続きを見て行こうと思う。

「春日」「本陣」「黒潮」

ネーミングセンスからして、どこか男臭いにおいが漂ってるよな。まぁ当然もともと赤線なんで、料理屋と言えばそんな名前が当然のように用いられるのは頷ける。

敗戦後の情けない風情が今でも残る店。やってんのかやってないのかわからんが、今でも屋内からは人の気配がする。まだやってんのかもねぇ。

「金倉」

もうなんというか、前回お話ししたアチャラの人種のお話じゃないけど、この漢字を見るとそんな戦後間もない時期の話も、あながち間違ってなかったのかも。

誰もいない神とした裏横町「パラダイス通り」に季節外れの風鈴だけが鳴っている。こんなとこで聞く風鈴の音もまたオツなもんですね。

「簡易料理店 風俗営業者之証 香川県公安委員会」

風鈴の音色もいいが、見逃せないのはこのバッジ。簡易料理店って・・もう完全に確定ですね。赤線だ。この簡易料理店ってのは戦後結構流行った女を売るシステムだよな。簡単に言うと、この簡易料理店は事実上料理なんかほとんど提供せず乾きものなどを店主が提供。サクラとして料理店の客席に客に扮し女を座らせ、その後入ってきた本当の“客”が偶然客に扮した女と恋に落ちるっていうシナリオ。おそらくここでもそんなことが行われてたんだろうな。

「會席 御料理 精肉かしわ すき焼 和洋 天婦羅定食 天婦羅 お茶漬」

こんなとこで会席なんか食う奴いんのか。おらんだろ。

「黒潮」

あ、そうそう、なんかちらほら人の気配はするけどこの黒潮は既に臨終し、木々の侵食が始まっている。こうやって自然へ還っていくんですね。

「五十鈴」

ここにもどうやら店が。欠席の議員のように名前が倒されていた。そういえばこの五十鈴っていう店は古い案内板にも書かれていたな。

 

偶然居合わせた地元民に話を聞くと、その70歳のおじいさん曰く、物心ついたときにはすでにそんな商売が行われていたようで、未亡人から派手な女まで色々な女がここを彷徨っていたという。

「食品 衛生 優秀の店 香川県食品協会」

そんな感じで女を売っていたこのパラダイス通り。全く褒められたものではないが・・優秀の店・・何かのギャグと思ったが。女の品質はとても衛生的だったってことでしょうか。

まだまだパラダイス通り界隈は続きます。

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(2018)