【すべては】「ニイタカヤマノボレ一二〇八」も送信した?針尾無線塔の内部に潜入。≪動画あり≫【ここから始まった】(3)

全国裏探訪取材班は、針尾無線塔の外観を主に紹介してきたが、第3回の今回はその内部をじっくりと紹介していこうと思う。

「3号無線塔」

地上の入口から、いよいよこの中へと潜入する。

「3号無線塔の扉を開け進入、内部の様子」※音量にご注意ください。

取材班は丈夫な金属の扉を開ける。扉を閉めるポールの摩擦によって音が発生。その音が建物の空洞による反響で何とも言えない魔界への入り口感がする。

中に入ると思いのほかひんやりとした空気が漂う。外は暑いぐらいだったが内部は体感5度くらい低いのではないだろうか・・

上を見上げると果てしなく宇宙まで続くトンネルの様な雰囲気だ。最初、取材班は圧倒されたが一人が声を出すと、とにかく長く反響した。まるで別世界。これが1世紀前の世界に電波を飛ばす世界か。と改めて感動する。

入口とは反対側にはしごがある。上まで555段あるという。

下から見上げると気の遠くなる長さのはしご。案内の方にはしごについて尋ねると小学校くらいの時は格好の遊び場になっていたらしく、よく頂上まで登っていたらしい。落ちたら終わりでは?と言うと、登るときは、頂上に向かって空間が絞られるので、はしごの外側を登ると反り返る感じになりとても危ない。なので、はしごの内側に入って壁を背に上るらしい。そうすると休憩も壁にもたれかかってできるし、もし足を踏み外しても一直線で落ちることはないらしい。すごい少年時代だな。両さん(こち亀)の幼少期みたいだ。(笑)

内部地上には、アンテナをひっかけておくためのアームもある。

中央にはアンテナの長さや張を調整する器具がある。各部劣化しているように見えるが、メンテをすればいまでも使えそう。

 

「油庫」

これも文化財に登録されている。ここは燃料弾薬を保管する軍事施設。もちろんある程度の爆風に耐えられる設計だ。

「電信室」

戦争後期には爆撃に備え半地下化した。1997年までは現役で使用されていた。今はご覧の通り蔦で覆われる。

「見張所」

「針尾瀬戸」(奥)と「見張所」

針尾無線塔のなかで一番、渦潮で有名な針尾瀬戸に近く、当時は重要な軍事施設であるため一般人を寄せ付けないためここに監視員を置いた。建築から90年以上経つがアンバランスな構造にも関わらず崩壊していない。やはりいい素材を使ってるようだ。

 

この針尾無線塔は今現在地元有志にて管理されており、時間中に行けば丁寧にガイドが案内してくれる。同時期の電波塔がどんどん姿を消す現在、このように守り続けている人には感謝の念しかない。

ちなみに、この電波塔は将来上に上るための設備も構想されているらしい。訪れる際はその為の募金も忘れないように・・

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(2018/)