【世界初の】本州と九州を徒歩で接続、関門トンネル人道を歩く。【海底道路トンネル】

全国裏探訪取材班は本州の玄関口が、山口県下関にて取材しているわけだが、下関はお隣九州の福岡県北九州地区との関係も非常に深い。
中世には赤間関(下関)で上方よりの北前船の寄港地で西の大坂と言われるほど栄え、また九州側の小倉も小倉藩小倉城下町として栄えた。近代は下関にて日清戦争の下関条約締結地としても名高く、北九州では八幡製鉄所の火入れ初め北九州工業地帯尾として発展。現代に於いては“関門都市圏”として今に至っている。
もちろんその中心に関門海峡があるのだが、それをつなぐルートは橋・連絡船を含めいくつかある。今回は関門国道トンネル(人道)を紹介する。
 裏探訪取材班は下関側の「関門トンネル人道入口」にやってきた。起工は1937年(昭和12年)戦争激化と掘削環境に問題があり中止。竣工は1958年(昭和33年)のため設備は古い。
関門トンネルと一言で言っても実は3本のトンネルがあり、開通順に関門鉄道トンネル(在来線・山陽本線)、関門国道トンネル(国道2号)、新関門トンネル(山陽新幹線)があり、今回のトンネルは関門国道トンネルである。
 関門国道トンネルには自動車しか通行できないわけではなく、別の入り口より歩行者、自転車、原付バイクか通行できる専用の人道というのがある。
他の2本の鉄道トンネルはもちろん、関門橋(高速道路)も徒歩では通行できないので、本州と九州の“徒歩”の往来は必然的にこの選択肢になる。(渡船もあるが徒歩ではないため除外)
「関門トンネルのご案内」黄色の自動車用は3460m、オレンジ色の人道は海底部とほぼ同じ780mとなっている。
世界初の道路用海底トンネルであり、珍しい車道人道の2階建てとなっている。
ちなみに関門鉄道トンネルは世界初の海底トンネルであり、かつ、鉄道トンネルだ。
 能書きはさておき中に入って行こう。いちおう近代化改装がされているのか、エントランスは比較的新しく保たれる。
 地下の事は地上の基地で有人監視している。
 歩行者は無料。原付と自転車は20円となる。募金のような徴収法だ(笑)
自動車トンネルのように地表からじわじわ潜っていくのではなく、一気に55m地下へエレベーターで降りる。注意書きが多くてなんか怖いw
 エレベーターも無機質ながら昭和33年開通にしては新しい。改装されているのか・・
 
 エントランス地下のアプローチ空間。ここに降りてくると、核シェルターのような造りだ。
 「非常時の連絡先 人道監視所」この雰囲気もなかなかですね。夜中の田舎の公衆電話とかが怖い人は苦手かもw
 「国道 2ROUTE 」「下関市 みもすそ川町」上の自動車道と同じく、下を通る、この人道も国道2号線に指定される。
 トンネルは○型。人道が下なのは、自動車道などで火災時、火や炎、煙が上に排出するためだ。
 
 携帯電話も利用可能。
 ボールも結構なスピードで転がっていくぐらいの勾配がついている。780mあるほぼ中心が海面下58m最深部となる。
 最深部近くには山口県と福岡県の境界がある。境界マニアには堪らないスポットである(笑)
みなさんも本州と九州をシュノーケルなしで歩いてみては・・
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(2016)