【唐津炭田】「三菱古賀山炭鉱」の跡を探る。【近代日本遺産】(2)

全国裏探訪取材班は、佐賀県多久市に来ている。ここにはエネルギー革命前に衰退してしまった「三菱古賀山炭鉱」があると聞きつけ調査しにきている。周辺の町から調査しているものの、ゴーストタウンのような静けさであふれた町があった。

屋敷のような建物があった。これはちょうど地図上だと「富亀和旅館」の裏側にあたる。なかなかモダンな建物であるが、どうもこの旅館創業85年以上経つ老舗旅館だそうだ。つまり、逆算すると、1930年から1940年頃から営業しているらしい。あいにくこの日はお休みだったようだが。

よく手入れがいき届いている。人が手入れをしているかしていないかは石畳の橋や道を見ればよくわかるだろう。行き届いていなければ、落ち葉や枯れ葉がもっと散らかっている。

今回は中は見れなかったが通常営業しているそう。土日祝日でも7000円~らしいので、ご興味ある方は是非足をお運びください笑

「SNACK ぐらまま」

グランドマザーが出てくる割と地元玄人向けのお店なのか、居酒屋のような佇まいで、スナックというのがひっかけ。

「居酒屋 やや」

おやおや、さっきのぐらままのお店と看板間違ってないか?姉妹店??真相はわからなかった。

「京町商店街」

怪しい通りを抜けたところで京町商店街に出た。人はだれもいない。ここも立派な限界集落なのである。今都会にある商店街も、日本の人口の減少と代替わりなどによりやがて商店街で賑わうはずなのに人がいないといった減少がこれから起きるだろう。

「岸川まんじゅう」

ここにいた店主によると、「JR多久駅がいくら近くにあるからといって、人口の流失、住人の死亡による人口減少は避けられない」といっていた。昔は休みの日、盆や正月などの大型連休の際は都心部に出た住人が子どもたちを連れて返ってきて、賑わいとても忙しかったそうなのだが、今では片手で数える程度しか訪れないという。

地名に京町とつくと中心部に位置する地名が多く、駅近くにも類似した地名が日本全国に存在するのだが、こんなに賑わいがない京町も珍しい。

 

「スナック 貴子」

もうなんとなく自動車から高齢者だということがわかる。建物は比較的新しいが、敷地が長屋のような区画なので、新しく作ったのだろう。どんな人が出てくるんですかね。

商店街の中に細い通りを見つけた。電信柱の位置からするにここは普通の道路なのだが、左側を見てほしい。

きれいな門構えだ。左奥もそうだが、表に玄関があるのに、二箇所玄関が存在することになっている。熱心な読者はもうお気づきかもしれないが、表玄関と裏玄関が存在する商店は別の営みをしているお店に見られる。どんなお店なのかは読者の皆さんの妄想におまかせしたい。

近くに料亭、飲み屋、居酒屋、スナック、旅館といえばだいたいセットになっている。主要産業が炭鉱であったこの町であれば、当時の炭鉱者の給与が高かかったことから、まあ飲んで食って・・・とここまで言えばわかりそうである。もっとも地元住人に聞き込みをしても皆口を濁すのだか。次回も「三菱古賀山炭鉱」は続きます。

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(2021)