【和歌山県】「田辺新地」を見にいこう!【第二都市】(4)

全国裏探訪取材班は、和歌山県の第二都市、紀南の代表都市田辺市へとやって来た。ここには「田辺新地」という花街があり南方熊楠もここで遊んでいたらしい。さて、今回も見ていきましょう。

あしべ横の敷地、2007年に来た時はここにはなんか物件があったような気がしますが、ここは駐車場になってしまっているな。

駐車場側から見るとこんな感じ。物件が無くなっている寂しさはあるが、こうしてあしべを側面から見られるのでまぁよしとしますか。

「割烹 やすだ」

〈2007年裏探訪取材班撮影〉

実は10年以上前にはこの駐車場はなく、その代わりにあしべの隣には、割烹やすだに抜けるこのような小路も存在した。かなり雰囲気が良かった場所なんですけど変わり果ててしまっている。

上の10年以上前の写真にも同じ看板が奥に写っているのがお分かりいただけるだろうか。現在も営業中?らしいんですけど予約制なのか人はいないようだ。

地元民曰く、このやすだも、あしべ並の名門割烹らしいんですけど、今はひっそりと静まりかえっている。朝歌夜弦の往時に比べればまるで隔世の感だな。

ちょっと裏手に回ると、布団が干されていたり一般の田辺市民の生活感も垣間見ることができる。こういったなんてことない風景が癒しというかちょっと寂しさも感じる。

そして、割烹やすだから路地へ出ると、ある物件を発見。明らかに和風建築なんですけど、金属製の格子が嵌め込まれていた。

 

中な渋い金属製の格子。これは花街というかどっちかというと遊里にありそうなオブジェクトだな。

その路地を南に行くと、少し高低差のあるところに出てくる。もしかしてこの辺が田辺新地の南限なのだろうか。

ただここにも、小料理屋かなんかでもおかしくないいでたちの物件がある。

長屋は長屋なんですけど、出入り口が複数あったり、2階の様子もどこか旅館?っぽかったりもします。

 

高低差のあるところを今度は東向きに歩いていこうか。元、田辺新地の渡し看板があったところがメインストリートだとすると、ここはそのメインストリートから一本南の通りだ。でもここがまた渋い物件があるんですよね。

「はやし」

そのトップバッターはまずこちら。中が覗き込めないかなり高い塀に明らかに敷居の高そうな出入り口。これはいったい何の店なのか。

中を覗いてみよう。一見感度の低い現代人なら民家に見えるかもしれないが、取材班的には異質な何か。に見えて仕方がなかった。

「風俗営業(料理屋)」

少し中を覗き込みカメラをズームアップ。するとすぐに答えは出ましたよ。風俗営業の鑑札を発見。これはやはり料理屋でしたか。てか、誰もいない半廃屋に「輝けわかやま」っていうのが痛々しすりるんですけどw

さて、もう田辺新地の見学も終盤に近づいてきた。次回最終回もなかなか渋さ満点なんで、是非ごらんください。

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(2021)