全国裏探訪取材班は、石川県加賀市にある「ユートピア加賀の郷」こと「加賀温泉ホテル」と言う所にきていますよ。地元民の間では観音様とか加賀大観音と呼ばれているみたいなんですけど、ここの創建時の正式名称はは「真言宗大本山観音院加賀寺」と名乗っていたみたい。寺院なんでさぞ古からここにある由緒正しい寺なのだと思うんですけど実際の沿革はどうなんでしょうか。
取材班は山門をくぐり、受付のゲートへとやってきた。ここから入るのか。
一応拝観料は500円みたい。ちなみに小人は無料みたいです。管理人は境内で作業中なのでここも無人君です。
「加賀大観音」
ゲートを抜けると、ここへ来て観音様の足元からてっぺんまで全体を見渡せる。なかなかのスケールじゃないか。開眼は1988年(昭和63年)高さ73mの慈母観世音菩薩大立像だ。内部にも空間があるようで、365段の螺旋階段を上って地上56mの喉仏の部分まで胎内巡りができるようなのだが、老朽化のため残念ながら現在は閉鎖中。
慈母観世音ということだけあり、生まれたての子供を抱いているお姿は地上から見てもなかなかの迫力がある。
ちなみに螺髪の部分は夜になると赤く点灯するようになっているらしいんですが、良く見ると昼間でも光っていました。まさにパワースポットw
取材班はそんなパワースポットの現場にいるときに人のよさそうな1組の中年夫婦とすれ違った、彼らは子宝祈願に来たのだという。年齢は女性が45くらい、男性が55ぐらいだろうか。物理的にも子供は厳しそうな夫婦だったが彼ら曰く「毎日励んでいる」のだという。なるほど、それは信心をもって加賀寺きているに違いない。
ここ加賀寺の開業は前述の通り1987年(昭和62年)。関西を中心に不動産など手広く商いをしていた関西土地建物の社長だった嶋中利男が約280億円を投じて建設された。
「観音山」
加賀温泉駅の北側のこの辺りは小高い丘陵地になっており、昔から観音山と呼ばれていたようだ。717年(霊亀3年)ぐらいにはこの地に観音堂が祀られた言われがあり、この加賀寺も社長の嶋中が「観音霊場再興の宿願を果たす」として当施設を建立した。
まぁ時代的な背景とか典型的なバブル期の無駄遣いの宗教系巨大建築な気がしてならないんですけど、当時はそんな物件を建てるブームがよくありましたよね。例えば、同じ北陸福井のココとか、兵庫県のココとか。全部共通するのは一代で財を成した昭和のワンマン経営者ということ。
こういうダイナミック系の実業家は嫌いじゃないんですけど、またまた共通するのは一発屋でその後の発展はあまりないということ。まぁだからオンボロ巨大廃墟建築になって後世の我々にネタを提供してくれているわけですけどねw次回もじっくりこの「ユートピア加賀の郷」の遊園地区画をみていきましょうかね。
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(2021)