全国裏探訪取材班は、石川県の能登半島の付け根にある弱小自治体宝達志水町に来た。さしたる産業のないこの町なんですけど、なにやら眉唾スポットがあると読者からのタレコミを頂いたので、早速北陸出張の際に足を運んだ。その名も「モーゼの墓」。
「宝達志水町」
宝達志水町上空から日本海を見る。あ、そうそう珍しい観光地がひとつあった。この日本海の海岸沿いには「千里浜なぎさドライブウェイ」っていう砂浜を自動車が走れる道があるんですよね。
で、それはそうと、もうひとつの裏の観光地が今回紹介する「モーゼの墓」なんですよね。Googleでモーゼの墓を入れれば一発で出るけど、一応住所は「石川県羽咋郡宝達志水町河原130の2番地」なんで掲載しときます。
「古へのロマンとモーゼ伝説が眠る‥‥‥」「伝説のモーゼパーク」
はい到着しましたよ。伝説のモーゼパーク。宝達志水町一押しの観光地らしいんですけど人っ子一人いないな。で、一体宝達志水町のド田舎とモーゼは何の因果関係があるのだろうか。
さて、まず初めにこの‟モーゼ”からおさらいしていこう。モーゼとは旧約聖書に出てくる、紀元前13-16世紀、古代イスラエルの預言者だ。このモーゼは神の啓示を受け、エジプトにて虐げられていたヘブライ人救い約束の地へとたどり着かせた聖人だ。
「モーゼ(モーセ、ラテン語:Moses)」
その、3,000年以上前に居たとされるモーゼがなぜこんな日本の片田舎の宝達志水町に墓があるのだろうか。もうこの時点で普通にガセネタなんですけど、実際ここにモーゼパークがあるのはこれまた事実。なぜこんなことになったのだろうか。
階段を登ると、こんな感じでストーンヘンジのような広場がある。これがモーゼの墓なのだろうか。と一瞬思ったのだがそれは違うようだ。
このストーンヘンジの広場の隣には、墓が。これは日本人の墓なのでこれも違うようだ。で、地図を見るとモーゼの墓はこのモーゼパークの入口から少し山道を進んだところにあるらしい。
「伝説の森モーゼパーク 案内板」
取材班はモーゼパーク一番手前の駐車場に車を停め、モーゼの墓とやらを目指し少し山道を歩くことにした。
駐車場から少し奥に入っていくと、こんな感じの悲壮感溢れる小屋があるこれは何なのか。
「モーゼの墓記帳所 モーゼクラブ」
パッと見、モーゼの森の入口の駐車場や広場なんかは綺麗に整備されていたのだが、山道を入って来てからは鬱蒼とした雰囲気に包まれる。
しかも、被災地の人が貰って一番いらない千羽鶴なんかも幾羽も奉納されているようで、一層きな臭さがあるれてくる。そもそも、間違った人の善意ほど厄介なものは無い。
ここにある芳名録を見て行こう。近隣のみならず、結構と奥から参拝(?)に来ているようだ。そこには「楽しい一時をありがとう」という文言や「永年の夢が叶いました‼ありがとうございました~」などとポジティブな文面も多く並ぶ。こんなガセネタに「楽しい一時」とか「夢が叶う」とかってちょっと頭おかしいんじゃないか?w
さて、次回はどうせガセネタだろうが、この「モーゼの墓」の根拠などをもっと詳しく見て行きましょうかね。
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(2020)