全国裏探訪取材班は、前回から名古屋の尾頭橋遊郭こと「八幡園」に来ている。思いのほか当時の面影があったりするんでここは結構見ごたえがある。今回も町を練り歩いていこう。
前回からの続きから見て行くことにする。駐車場の反対側にも妓楼があるな。こっちは駐車場が竣工したときに物件の断面に化粧板を張った感じか。
道路側から見るとこんな感じで完全に妓楼だ。
もう家主は居ない感じでしょうかね。ドアに使用感が全くない感じだな。この物件はもう死を待つだけなんでしょうかね。
玄関はこんな感じで、ゴミが置かれている感じだな。
二階を見るとこんな感じ。手摺はやはり妓楼に臭いがプンプンするなぁ。
この物件の裏側を見てみるとすでに物件が傾きかかっている。瓦なんかすでにいくつが欠損してるし、これなら雨漏りしまくりだろうな。
更に進むと、また駐車場の土地がある。結構歯抜けになってるな。駐車場も管理地になっているので、マンションが建築されるのだろうか。もう既にマンションに囲まれてるけど。
こっちも民家なんでしょうか。妓楼にしては新しい感じなんで当時の物ではないっぽいんですよね。
雨戸もあって近年の物っぽいんですけど、上に艶っぽい意匠があったりもする。この地区の景観をリスペクトしてるんでしょうかね。
「防犯連絡所」
元遊郭のそんなに治安がいい場所ではないので、こんな感じで防犯連絡所も設置されて居たり。
「藤田医科大学ばんたね病院」
取材班は少し南に移動していく。すると藤田医科大学ばんたね病院という総合病院的なものがある。ちなみにこの病院、地元民は“ヤブ”と言っていたw
そんなヤブ医者の目の前にも妓楼がある。しかも、赤備えになっていたり結構いまでも淫靡な雰囲気を残している。
ほら、1階の壁なんかはほぼ赤に塗られているでしょ?引き戸も冊子化されてないし明り取りや行灯もいい感じでしょ?
外から中を見る事も出来た。玄関には豆タイルをあしらった丸柱が大小二本もある。これは素晴らしいぞ。雰囲気も抜群だし。
「かはら」
玄関を入ると中心に奥へと延びる廊下があるんですけど、その廊下の入口にはかはらという木札が掛かっている。やたら年季が入ってるんですけど。これは屋号なんでしょうかね。
2階も見て行こう。丸窓を発見。しかも、壁は赤で塗られている。丸窓&赤のこのコンビはなかなか見ないな。妖艶さが際立ち結構レアだ。
丸窓の右側の軒下には今でも変わった形の行燈が残って居る。かまぼこ型の電灯は珍しいな。
その赤備えの妓楼の右にも妓楼があるな。いやいや名古屋の中心地から近いんですけど結構妓楼が残ってる。
2階の手摺はこんな感じ。植物花びらのイメージを意匠化したんですかね。窓はサッシ化されてるんですけど手摺がそのままなのはいいな。
玄関もこんな感じ。家主の傘なんかが置かれていて妓楼は今でも住居として使われている好例じゃないですかね。
淡々と「八幡園」を見てきたんですけど、まだまだ見どころあるんで次回もどうぞ。
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(2020)