全国裏探訪取材班は、JR丸亀駅駅前に存在した2つの遊廓「福島遊郭」と「西平山町新堀遊郭」を一気見していこうと思っている。さて前回はみなと公園までやってきたんでいよいよ西平山町新堀遊郭エリアに入っていく。
〈国土地理院より〉
これが丸亀駅を中心とした福島遊郭と西平山町新堀遊郭の位置関係の図だ。こうしてみるとなぜこんなにも隣接して2つも遊廓があるのかと思わないだろうか。別に1つでええやん!とも感じますが。
〈国土地理院より〉
次にこちらが1961年(昭和36年)頃の当該地区の様子だ。これを見るとわかるだろうか。実は半世紀前は港が内陸まであり福島遊郭と西平山町新堀遊郭は港で完全に分離されていたのだ。
現在は港が半分埋め立てられ、今そこにはみなと公園や駐車場などが整備されている。なるほどな。そう言う事だったのか。
こちらが、江戸講中灯籠から東側の西平山町新堀遊郭を見た感じ。
で、西平山町新堀遊郭のエリアに入っていこうと思うんですけど、早速古めの物件を発見。
この物件には、このようなステンドグラスもはめ込まれていた。これは何を得意味するんでしょうかね。これだけでは分からないので他の物件も見て行きましょうかね。
こちらが現在の西平山町新堀遊郭のメインストリートだ。だいたい200mほどの一本道がある。まぁ例に漏れず殆ど人は居ないな。
早速ストリートを歩いていきましょうかね。お、結構歯抜けになってるんですけどそれっぽい物件もちらほらあるな。ここなんかもそうなんですかね。
ストリートも中間ぐらいまで差し掛かってくると、遊郭の雰囲気が段々濃くなってくる。
「大西旅館」
この旅館なんかも廃娼後の転業旅館だったりするんでしょうか。でも今でもこうして営業中なのは素直にすごい事だと思う。御遍路さんとかも泊ったりするんでしょうかね。
ちなみに、この大西旅館は素泊まり5,000円、朝食付き5,500円、夕朝食付き6,500の良心的な価格だ。同じ泊まるなら駅前のサラリーマンの独房より畳の敷いたこっちに泊まりたいな。
ちなみにこの西平山町新堀遊郭は1930年(昭和5年)発刊の全国遊郭案内にも隣の福島遊郭とは別に記載されている。「丸龜市西平山町新堀遊郭 は香川縣丸龜市にあつて鐵道は讃岐線丸龜驛へ下車。駅から東北へ約三丁位の所にある。近いので徒歩でもすぐだが、自動車の便もある。(続)」確かに、位置関係も現在と完全に一致する。
かつては、遊郭はもとより本四連絡船も出て居たくらい賑わっていた要港だったそうなのだが、現在は瀬戸大橋にすべて客は取られ、離島航路が細々と残るぐらいなのだという。栄枯盛衰か。
さて次回最終話は「西平山町新堀遊郭」の残りの界隈を見て行きたいと思う。最後までどうぞ。
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(2020)