全国裏探訪取材班は、採掘鉱区への玄関口「第二竪坑」を取材している。ここには女神像以外にも鉱員への啓蒙の像もあった。さっそく見ていきたい。
建物の正面玄関の前には、女神像とはまた違う像がある。家族を守る父のかっこよさを表現しているのだろうか。下にあったであろう装飾物は見事に剥がれ落ちてしまっている。
少し共産圏の匂いがしないでもないが、現代と言われる平成という時代でもこのような労働環境があったとは・・
「正しい 手順で 安全作業」
太陽が当たらない北側の装飾物はまだ健在。あ、このはめ込みは木製なんですね。そら、強烈な日差しが当たる北側以外はダメになるわな。
「4月落盤災害転倒墜落防止月間 “災害ゼロ”はみんなのねがい 徹底させよう職場に安全を! 松島炭鉱株式会社池島炭鉱」
池島の資料に当時のこの銅像が写真に収められていた。おそらく下の枠は、月ごとにスローガンを入れ替えするために、木で作られていたのだろう。なるほどな。当然ここにも“御安全”の文字がw
「新店街通り」
池島高台の鉱員住居群北側の一角にある商店街通り。新店町と言ってもほとんどやっていない。というか壊滅状態。これやったら「廃墟街通り」に改名だな。唯一やっているのは郵便局ぐらいだろうか。
「チョーコー醤油」
ここも香ばしさ満点。焦がし醤油といったところか。
裏手はこの通り2階は住居だろうか。生活感の面影があるな。
「スナック エーワン 雀王」「池島ファミリーボール」
飲み倒れのオッサンが使うようなジャンソーを想像させるようなスナックの隣には、家族で和気あいあいと利用できそうな池島ファミリーボール。性質が違うこの両店も池島では仲良くコンパクトに纏まっているが。両人死亡状態。
お!「十八歳未満の方は~」かと思ったら「泥酔の方の入場はお断りします」だった。
ガスメーターの期限は2018年と書いているので、設置は10年前の2008年ごろだろうか。閉山は2001年(平成13年)なので閉山後も商売をしていた商店のプロパンガスだろう。ここ池島は、軍艦島のように閉山直後に人口0になるわけではなく、閉山の処理や、その後の炭鉱での外国人実習生の育成期間などがあったため、閉山後今に至っても細々と島の営みが継続されている。ま、このプロパンガスの店舗は閉店してしまったが・・・これからが正念場という事だな。
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(2018)