全国裏探訪取材班は、廃娼県埼玉の川越にある第二郭「弁天横町」に来ている。さすがちょっと前まで娼妓が闊歩していた街だけっていい感じの香ばしさだな。
さて取材班は、観光客が大勢いる通りから通りに入る。この通りの名は・・
「元町 市役所通り」
元町市役所通りという路地を入っていくんですが、この差しさわりの無い通りの名前も別名がある。
「裏宿通り」
その名も、裏宿通り。そのまんまのネーミングなのだが・・普通の宿ではないという事は裏の宿、すなわち売春宿という事だったんでしょうか。まぁ遊郭を乙種料理店と言うとちなんでこれぐらいですから。
裏宿通りに入ると、先ほどのトンネル路地の方を見ると物凄い生活感がある。
未だに住人はいる様で、ラジオの音が大音量で掛かっていた。すると、電話が鳴りその音が黒電話の音だったり。今時あるんですよね黒電話。
で通りを進むと、先ほどの長屋の裏側が見えてくる。弁天横町ってそんなに大きくない縄張りなんで、いうほど見どころもないんですがね。
長屋には棟続きでなにやら商店だったような物件があったり。これは明らかに住居ではないようなのだが、不動産屋の看板があったりしますよ。
「この奥に 貸家 2DK あります」
こんあ所果たして借主は居るんでしょうか。まぁこんな看板があるので借主が居るんでしょうね。相当マニアックだな。
で、この看板には、なにやら訳の分からない日本語が書かれている。なんなんだこれは?w
さらに長屋の表側に回り込むとブルーのトタンにびっしりと落書きをされて居る。これはなんだ。ただのオンボロ長屋ではなさそう。クローズアップしてみよう。
「2/23(ド)ミナミ山ハガシタテープ」「銀色 剥がすな」(一部)
何じゃこれ(!)日付と思しき字とかそれに続く謎の文字列。これマジで頭おかしい系ですかね。ほら電波物件とか言われるやつ。取材班は思わず今は無きここを思い出してしまった。
何やら日記のようなものですかね、かなりでかいトタンに呪文のように書き綴られているのはじっくり見ると恐怖すら感じる。内容からするとここの住人か何かですかね。裏探訪取材班は精神科医や心療医じゃないのでどういう心理状態なのかはわからないが、マジでキチ○イチックなのは間違えない。
一部ではギャラリーとしても利用されるこの長屋ですけど、これらの落書きやズタボロの修復跡も含めての前衛芸術ギャラリーなのか・・
こんな物件でもよろしければ2DKの貸家があるようなんで、芸術家の方は良ければどうぞ。ぶっ飛んだ発想に出会えるかもしれません。
「弁天横丁」いかがだっただろうか、喜多院裏の乙種料理店が本流だとすれば、こっちは亜流のスポットだったが全然違う性格なので小江戸川越観光の際は両方立ち寄った方がいい。特にこちらは観光地とも密接していますので、ぜひともどうぞ!
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(2020)